◎つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク86 島原半島ジオパーク協議会(65-5540)  日本ジオパーク再審査の結果〜条件付き再認定の「条件」〜 ▼ジオパーク活動の目的とは。  ジオパーク活動の目的は私たちが暮らすまちを守り、地域の宝をそのまま子どもたちや孫に引き継いでいくことです。この目的を果たすために、島原半島地域では保全、教育、学術研究、観光事業など、さまざまなジオパーク活動を展開してきました。  しかし、昨年12月に行われた日本ジオパーク委員会で、島原半島地域は「条件付き再認定」となりました。 ▼条件付き再認定の「条件」とは  「条件付き再認定」となった地域は、2年間で指摘された事項に対応できなければ、日本ジオパークの認定がはく奪されるのですが、その「条件」とは何なのでしょうか。  ジオパークに認定された地域は、無理のない持続可能な運営体制で、地域の宝を守る活動を続けていくことが求められます。  しかし、今回の審査では、「島原半島ジオパークの運営体制は持続可能ではない」と判断されました。 これまでの運営体制を見直し、持続可能な体制にあらためること。これが条件の一つです。  しかし、いくら優れた運営体制があっても、そこに関わる人が思いを一つにし、目的の実現に向けて活動しなければ、どんな活動もうまくいかないことになります。地域の住民、行政、研究者など、ジオパーク活動に関わりのある人たちが、共に考え続けながらふるさとを守り、そこにある宝を守る活動に主体的に参加すること。これがもう一つの条件です。 (写真)日本ジオパーク現地審査の講評会の様子 ▼守るべき「地域の宝」とは  では、守るべき “地域の宝”とは、一体何でしょうか。それは、世界に一つしかない“雲仙”という火山がつくられたプロセスはもちろん、雲仙火山があることによって育まれた、私たちの歴史、文化、伝統、そして生活です。  「ジオパークは岩石、地層、噴火災害を学ぶこと」というイメージから一度離れて、ふるさとをさまざまな視点から見つめ直してみませんか。私たちが守り、未来に引き継いでいくべき“宝”が、何気なく見ている景色の中に隠れています。 ○第10回島原半島ユネスコ世界ジオパークセミナー 島原半島の歴史・文化・自然、そしてそれらを支えるジオの魅力を毎月やさしく紹介します。 ▼と き 3月18日(土)13時〜15時 ▼ところ 雲仙岳災害記念館 島原半島世界ジオパーク情報スペース ▼参加料 200円(お菓子とコーヒー付き) ▼講 師 柚洞 一央 氏(徳山大学経済学部准教授) ▼題 目 「新たな出会いが地域を楽しくする?! 〜ジオパークは難しい火山の話だけじゃない〜」 ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会(65-5540)