◎つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク87 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) 「平成新山」(写真)現在の山の様子  毎月、島原半島内のジオサイトやその見どころなどを紹介するこのコーナー。  今回は、「平成新山」について紹介します。  平成新山と名付けられた溶岩ドームは、1991年5月20日に普賢岳山頂から東に位置していた地獄跡火口から出現しているのが確認されました。  この溶岩ドームは、時にその一部が崩落して、火砕流を発生させながらおよそ5年間成長を続け、現在の形になりました。  噴火前の地獄跡火口の標高は約1250メートルでしたが、そこから噴出したマグマがつくりあげた平成新山の標高は、1483メートルにもなりました。  わずか5年間で、230メートル以上も山が高くなったのです。平成新山は、その形成過程が克明に記録された数少ない火山の一つであり、日本を代表する火山活動の証として、国の天然記念物に指定されています。 (写真)深江町から見た山の様子(1991年6月16日撮影) ○お知らせ  毎月開催している「島原半島ユネスコ世界ジオパークセミナー」は、4月はお休みします