◎つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク88 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ●〜島原半島の平和を守った湿地〜沖田畷(おきたなわて)の戦い  市内を流れる中尾川の周辺は、沖田畷の戦いの主な舞台となりました。  天正12(1584)年5月4日(新暦)、佐賀の戦国武将・龍造寺隆信り(りゅうぞうじたかのぶ)は、5万7千の兵を引き連れて島原半島に総攻撃を仕掛けてきました。これに対し、有馬氏と島津氏の連合軍はわずか8千。明らかに劣勢でした。そこで連合軍は、敗走を装って湿地帯の中に延びる一本道(畷)の中に龍造寺軍を導き入れ、その動きを封じ込めました。そして道の両側から敵兵を攻め、総大将・隆信を討ち取ったのです。  島原半島の平和を守り、九州の勢力地図を大きく変える場となった湿地帯は、島原半島全体が南北に引っ張られ、半島の中央部が沈降したためにできたものです。大地の動 きがつくる地形は、時に歴史を動かす舞台になります。 (写真)沖田畷の戦いの舞台(中尾川の周辺) (写真)龍造寺隆信の供養塔(沖田畷古戦場跡:北門町)   ●第11回島原半島ユネスコ世界ジオパークセミナー 島原半島の歴史・文化・自然、そしてそれらを支えるジオの魅力を、各分野の専門家が毎月やさしく紹介します。ふるってご参加ください。 ▼と き 5月27日(土) 10時〜12時 ▼ところ がまだすドーム セミナー室 ▼講 師 松島 健(まつしま けん) 氏(九州大学准教授 地震火山観測研究センター) ▼題 目 「雲仙普賢岳噴火災害から26 年、熊本地震から1年」〜地球の活動が人の生活を大きく変える〜 ※講演後、希望者には有料ゾーン(入館料割引価格)の案内を行います ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会(65-5540)