●より良いまちづくりについて語り合う「市長を囲む地域懇談会」を開催しました  より良いまちづくりについて市民と行政が一緒に語り合う「市長を囲む地域懇談会」を7月24日から8月22日にかけて、市内7地区で開催しました。  懇談会には延べ約250人の参加があり、参加者からは、ゴミ出しや道路などの身近な問題から眉山の状況や空き家対策に関することなど市政全般にわたり、さまざまな意見や提案が出されました。今回は、各地区から出された意見などの中から主な事項を紹介します。 ▼問い合わせ先 秘書人事課秘書広報班(63-1111 内線124) (写真)会場で市民の方が、市長たちに対して要望を伝えている様子 ◎市公共施設等総合管理計画 ・どのような公共施設が削減対象となっているのか。 ・当該計画では、10年間で公共建築物の合計延べ床面積の10%削減を目標にしている。現在、個別施設計画の策定に取り組んでいるが、身近な公共施設なので、皆さんの意見も伺いながら進めていく。 ◎眉山対策 ・眉山の現状はどうなっているのか。 ・昨年の熊本地震およびその後の大雨により、眉山の表面剥離が発生した。その後、林野庁や県によって、砂防ダムや導流堤の整備が行われた。7月の大雨でも大きな土石流などは発生しておらず、一定の安全性が保たれている。また、空中から種子を散布する航空実播を行い、緑も戻ってきている。眉山の現状については、市民皆さんから心配する声があっているので、「広報しまばら」でお知らせする。 ◎高潮対策 ・船津地区の高潮対策の状況はどうなっているのか。 ・船津地区の高潮対策として、現在、県において、締切堤防を建設中である。併せて、市では排水ポンプ場や防災道路の整備を進めている。また、国道251号広馬場交差点から南島原駅へ向かう途中の船溜まりの埋め立てを計画しており、測量調査や地質調査、基本設計が完了している。埋立地の利用計画としては、防災広場や防災施設などを設置するとともに、平常時は市民の健康増進やイベント開催などで利用できる多目的広場として計画している。 ◎空き家対策 ・危険な空き家が放置されたままになっている。市で対処できないか。 ・空き家は、所有者が適正に管理する必要がある。管理されていない空き家は必要に応じて適正な管理を指導する。また、危険空き家には、解体除却費の補助制度を設けているので活用してほしい。 ◎島原城堀端の桜並木 ・島原城堀端の桜並木の植え替えは行っていくのか。また、島原城堀端の周りを一方通行にできないか。 ・害虫などによって倒木の危険性のある桜は、随時、伐採していく。また、平成36年の島原城築城400周年に向けて、今後、桜の植栽や堀端の交通のあり方などを皆さんと協議していく。 ◎菖蒲園跡の利活用 ・菖蒲園跡地を運動広場などとして活用できないか。 ・菖蒲園跡地を含めた島原城跡は、県の文化財に指定されているので、新たな構造物の建設は難しい。歴史的な景観を損なわないよう、現在の水路を埋め戻して元の形にするべきと考えている。また、市民皆さんと協議して、今後の菖蒲園跡の利活用を検討したい。 ◎防災行政無線でのイベント周知 ・防災行政無線でイベントなどを周知できないか。 ・防災行政無線は、平成27年4月に新しいシステムに入れ替えを行った。屋外放送は、緊急性が高い情報の放送を行い、イベントなどの周知は、個別受信機で放送している。 ◎湧水庭園「四明荘」の有料化 ・四明荘の入館料が有料化になった場合にどうなるのか。また、市内の観光施設をめぐる周遊チケットはできないのか。 ・四明荘は、10月から入館料が300円となり、清流亭で入館チケットを販売することにしている。周遊チケットは、施設を管理しているしまばら観光ビューローと協議している。 ◎少子化対策 ・少子化対策をもっと進めていくべきではないか。 ・市の合計特殊出生率は、平成26年に2.04まで上昇している。本市独自の子育て支援制度が子育て世代に好評であるが、少子化対策には国の対応も必要と考えている。 ◎新庁舎の喫煙室 ・新庁舎に喫煙室は必要ないのではないか。 ・健康増進法では、官公庁の施設は、受動喫煙を防止する努力義務があるものの完全禁煙まではなっていない。現状においては喫煙者の立場も考慮して喫煙室を設置する予定である。 ◎集合避難施設の利用 ・集合避難施設に市外のスポーツチームの生徒が宿泊していた。市外の生徒にはホテルなどの宿泊施設を利用させるべきではないか。 ・集合避難所は、災害での利用がないときに施設の有効利用として、町内会や自治会の集会、小学校の通学合宿などで使用している。また、市内のスポーツ合宿などにも活用している。なお、市外からの生徒が使用する場合は、市内の宿泊施設が空いていないこと、かつ市内の生徒も一緒に泊まり交流することを条件に使用を認めている。 ◎カラス対策 ・カラスがごみステーションのごみを散らかして困っている。 ・町内会長や自治会長からの申請があれば、現場確認を行い、カラス防除用のネットの貸出を行っている。 ◎市民と協働のまちづくり ・昨年度の「ゆるキャラグランプリ」のインターネット投票のような市民も参加できるイベントを企画してほしい。 ・今年も「ゆるキャラグランプリ」に島原守護神「しまばらん」がエントリーしている。現在、1日1票、一つのIDで投票できるのでご協力をお願いしたい。また、今後も市民皆さんと協働のまちづくりを目指し、ワクワクするようなイベントなどを積極的に取り組んでいく。 ●「皆さんの声」を まちづくりに生かします  市長を囲む地域懇談会では、聴覚が不自由な人たちにも参加しやすいよう、会場内のスクリーンに文字を映し出す要約筆記および手話通訳を配置しました。  今回の地域懇談会で頂きました貴重なご意見・ご要望は、市議 会や関係機関などと連携し、より良いまちづくりに反映させていきます。  また、道路など生活に密着した意見や相談などは、随時受け付けていますので、担当課にその都度、相談してください。 (写真1)県登録手話通訳者による手話通訳の様子 (写真2)島原要約筆記会「すまいる」による要約筆記の様子