◎つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ▼ミヤマキリシマ〜九州の火山を彩るチャレンジャー〜 仁田峠にみられるミヤマキリシマの群落 5月の半ば、雲仙の山はピンクの花で彩られます。ミヤマキリシマは背の低いヤマツツジの一種で、小さな花が密集して咲きます。また、樹によって咲く花の色が微妙に異なるという特徴があります。ミヤマキリシマは、その名の通り、霧島連山をはじめ、阿蘇や九重、そして雲仙といった九州の火山地域を中心に群落をつくります。各地域で天然記念物に指定されているこの樹は、なぜ九州の火山地域に群落をつくるのでしょうか。  ミヤマキリシマは日の光を好む典型的な陽樹です。しかし、背が低いため、背の高い樹に覆われると十分な日光が獲得できなくな り、枯れてしまいます。そのためミヤマキリシマは、他の背の高い樹が生えられないような過酷な環境や土砂が移動する不安定な場 所、九州であるにもかかわらず寒い場所、時に火山活動の影響が及ぶ場所などを選び、そこに群落をつくります。言い換えれば、ミヤマキリシマの美しい群落を維持するためには、火山活動が必要なのです。  あえて逆境に挑み続けるチャレンジャーは、その芯の強さを見せつけることなく、今年も美しく山を染め上げます。 ▼第20回ジオ空(ぞら)教室 島原半島の歴史・文化・自然、そしてそれらを支えるジオの魅力を、毎月やさしく紹介します。 ▼と き 5月26日(土) 13時30分〜15時 ▼ところ がまだすドーム(雲仙岳災害記念館)2階ワンダーラボ ▼参加料 500円(実験代) ▼講 師 長井 大輔(ながい だいすけ) 氏(がまだすドーム展示運営主任) ▼題 目 新しくなったがまだすドームを楽しもう! 〜楽しい実験で火山の仕組みを学ぶ〜 ▼内 容 火山に関する実験やワークショップを通じて、楽しみながら火山の仕組みを学びます ※「ジオセミナー」から「ジオ空教室」に名称が変わりました