◎つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク  島原半島ジオパーク協議会(65-5540) 民話が伝える地域の魅力 「民話の中に見えるジオパーク」  民話はその土地に暮らす人々の生活の中から生まれ、その土地の人々によって口々に伝えられてきたおはなしを指し、昔ばなしだけでなく、伝説や世間話も含みます。人の暮らしの中から生まれた民話は、その土地の生活そのものを映し出したもの、と言ってもよいでしょう。  島原半島はたくさんの民話があります。その代表的なものは、「雲仙岳に腰かけて…」という語りで始まる“みそ五郎やん”、3匹の仲の良いカッパと妙見岳、国見岳、普賢岳といった雲仙の山々とのかかわりをつづった“山の三太郎”、そして島原城下の医者が諏訪の池の近くで白ヘビを助けたところから始まる“竜女おすわ”です。これらの民話の中には、どんな大地の活動が隠されているのでしょうか。  みそ五郎やんが腰を掛けた雲仙岳は、50万年におよぶ火山活動がつくった産物です。3匹のカッパになぞらえられた3つの山々は、雲仙火山の噴火や山崩れがつくった地形です。さらに医者が白ヘビを助けた諏訪の池は、池を作るのに適した断層地形があったために、その場所につくられたのです。このように、島原半島の民話には、大地の動きや火山の噴火といった、地球の活動のなかで繰り広げられてきた人々の暮らしやその風景が描かれています。ふるさとの美しい景色と、それを利用してきた人々の暮らしを未来に伝えていく必要がある、と感じた先人たちが、それらを民話という形で残したのではないでしょうか。  図書館や郷土資料館には、郷土の民話をまとめた冊子が所蔵されています。民話を読んで、そこに描かれている風景を思い浮かべてみませんか。普段見ていた景色が、少し違って見えてくるかもしれません。 (写真)南島原市西有家町にある“みそ五郎やん”気の優しい力持ちです ○第25回「ジオ空(ぞら)教室」 ▼と き 10月27日(土)10:00〜12:00 ▼ところ 岩戸山(南島原市加津佐町野田名岩戸山) ▼講 師 森 輝隆(もり てるたか)氏(口之津歴史民俗資料館 館長) ▼題 目 「岩戸山探訪」〜岩戸山の地形と歴史を制覇しよう〜 ▼定 員 20人(先着順) ▼参加料 無料 ▼申込期限 10月24日(水) ▼申込方法 氏名、住所、生年月日、電話番号を記入したメール(info@unzen-geopark.jp)、または電話で申し込んでください ※当日は動きやすい服装で、軍手・タオル・水筒を各自持参してください ○韓国・済州島ユネスコ世界ジオパークを楽しむ市民向けジオツアー参加者募集 ▼と き 12月8日(土)〜12月10日(月) ▼ところ 済州島ユネスコ世界ジオパーク ▼集合場所 12月8日(土) 5:30 南島原市役所、6:00 島原市役所海側駐車場、7:00 雲仙市役所 ▼定 員 20人(先着順) ▼参加料 4万8000円(交通費・食費・宿泊費含む) ▼申込期間 10月9日(火)〜10月26日(金) ▼申込方法 メール(info@unzen-geopark.jp)、FAX(65-5542)で、氏名、生年月日、住所、電話番号(携帯)、集合場所を申し込んでください ※パスポートが必要で、宿泊は相部屋となります ※軽登山程度の行程があります