◎特集 分別がごみを変える 〜ごみ問題について考える〜  私たちの生活と密接に関わりがある「ごみ」。捨ててしまえばごみですが、分別すれば資源として再利用できるものもたくさんあります。  島原市のごみの現状を理解し、ごみの減量化について一緒に考えます。 ▼問い合わせ先 環境課(62-8017) (写真)東部リレーセンターでごみ収集車から大量の「燃やせるごみ」があふれ落ちる様子 ○家庭ごみの現状を知る ▼数字で見える!家庭のごみ 燃やせるごみ ※平成29年度実績 ・収集・運搬・処理費用(年間) およそ5億円 ・一人当たりの処理費用(年間) およそ1万1000円 ・家庭から出るごみの排出量(年間) およそ1万トン ▼燃やせるごみの内訳 およそ1万トン ※事業系ごみは含みません ・紙・布類 40% ※およそ40%が再利用できる「雑がみ」  ※雑がみの具体例 ノート、メモ用紙、紙コップ、ラップの芯、カレンダーなど ・生ごみ 35% ※およそ80%が水分 ・繊維類 11% ・木 竹 草類 7% ・その他 7% 〇Interview(インタビュー) 市民皆さんに聞いてみました (写真)市民(女性)  ごみ処理費用が5億円もするなんて想像がつきませんでした。私は4人家族なので、年間4万4000円の処理費が掛かっていることを知って驚きです。ごみの量を減らせば負担が減るので、これからは家計のためにも減量に取り組もうと思います。 (写真)市民(小学生)  生ごみに水分が80%も含まれることを知って驚きました。また、紙・布類のうち40%が再利用できる「雑がみ」が含まれることが分かったので、「紙は燃えるから」といって捨ててしまうのがもったいないことだと思いました。 ◎生ごみを使って美味しい野菜を育てる 〇Interview(インタビュー) 「有明ボカシの会」のごみ減量に対する取り組み (写真)収穫したての野菜を手に取り笑顔の荒木さん(左)と坂田さん(右) ▼美味しい野菜を簡単に育てられます  毎日出る生ごみに「EM ぼかし※ 1」を混ぜてたい肥を作り、家庭菜園で野菜を育てています。生ごみにEM ぼかしを混ぜるだけで腐敗臭がなく、水分をしぼる手間もかからずたい肥ができるので、誰でも簡単に取り組めます。  自分で育てた無農薬野菜はとても美味しく、作る喜びも大きいです。簡単にごみを減らすことができるので、皆さんも始めてみませんか。 (写真) @ コンポスト(※2)に生ごみを集め、EMぼかしを混ぜ、たい肥化します A 畑に@でできた生ごみを広げ、土に混ぜます B 必要な広さに応じて@〜Aの作業を繰り返します C 育てた野菜を収穫します ※1 EMぼかし…米ぬかにEM(有用微生物群)、糖蜜、キトサンなどの材料を混ぜ込み、1カ月ほど発酵させたもの ※2 コンポスト(生ごみ堆肥化容器)…生ごみとEM ぼかしを混ぜたものを入れ、発酵させることでたい肥を作る道具 (写真)コンポストの外観 市ではコンポストの購入者に対し、1個につき2000円(2個上限)を補助しています。 ◎4月1日から新しい分別方法がスタートします  分別の変更点 「その他不燃物」のうち、DVD・ビデオテープ・バケツ・洗面器などの金属を含まないプラスチック製品を「その他プラスチック」として分別して出すようになります。 3月31日まで 「その他不燃物」 金属・陶器・プラスチック製品(例) ・フライパン(金属) ・ガラス、陶器 ・食品保存容器(プラ製) ・ビデオテープ、カセットテープ ・ボールペン(軸がプラ製) ・バケツ、洗面器(プラ製) ・CD、DVD ・プラモデル、おもちゃ(プラ製) さらに分別 金属を含まないプラスチック 4月1日から 「その他不燃物」 金属・陶器(例) ・フライパン(金属) ・ガラス、陶器 「その他プラスチック」 ・食品保存容器(プラ製) ・ビデオテープ、カセットテープ ・ボールペン(軸がプラ製) ・バケツ、洗面器(プラ製) ・CD、DVD ・プラモデル、おもちゃ(プラ製) (イラスト)左腕をあげるしまばらん 詳しい内容は、右のQRコードから確認するか、環境課(62-8017)に問い合わせてください (QRコード)ごみの分別区分が変わります。(市HP) (QRコード)ごみ収集日程表 ◎ごみステーション化の推進に取り組みます (写真)戸別収集の様子 → 段階的に移行 → (写真)ステーション収集の様子 ○ごみのステーション化を進める理由 @効率化を目指します  ごみの収集時間を短縮することで作業の効率化を図ります。  このことにより、経費を削減することができ、市民皆さんのための各種事業施策の財源に充てることができます。 A景観保全に努めます  島原城や鯉の泳ぐまち、湧水や城下町など、観光名所の多い島原。  ステーションを設置し、ごみを集約することで、観光都市・島原の景観を守ることができます。 B安全性の向上や渋滞の緩和を目指します  狭い道路や交通量の多い道路で、頻繁に収集車を停車させることは渋滞の原因につながります。  歩行者と作業員の安全性の向上や交通渋滞の緩和が期待できます。 ※高齢や障害などの理由で、家庭ごみをごみステーションまで運ぶことが困難な世帯を対象に、自宅の玄関先でごみを収集  する「ふれあい収集(ごみ出し支援)」を実施しています。詳しくは環境課に問い合わせてください ※市では段階的に民間収集を始めます。4月1日から有明地区を対象に実施します