折橋神社は、山を鎮め水を治めるためと、ずっと昔に建てられた歴史の古い神社です。
肥前国島原津波之絵図や島原大変前地図には既に折橋神社の記載があり、歴史のある神社です。
もともとは折橋分校の前にあり、境内には上折橋公民館が建てられていたため、町民のまとまりの中心となっていたそうです。
横たわっている大楠、立っている双幹大楠、その根元から清水が湧き、折橋の出口として古くから親しまれていました。
しかし、普賢岳火砕流から市街地を守るため、この地域に砂防ダム計画が組み込まれ、折橋神社も立ち退くことになりました。 そこで、地域の協力を得て現在地に移築されました。
祭神は大山祗神(おおやまつみのみこと)・彌都波能売命(みづはのめのみこと)で、境内には上折橋の地図の中に世帯主名を刻んだ石碑があります。
「折橋の水は美味しくて、体に良い」と言われていましたが、移転後も沢山の方に利用されています。
現在、分校跡地は芝桜公園となりました。その横には今も水がこんこんと湧いて、水源のすぐ近くに大楠が横たわり、訪れた方の視線を集めています。
ギャラリー
施設情報
【場所】島原市上折橋町甲1445
※本記事は、島原観光情報発信サイト「島原旅たより」(平成25~27年)の内容を基に作成しました。