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ふるさと再発見「石垣の矢穴」

 

石垣の矢穴(やあな)

 島原城の石垣にはたくさんの石材が使われています。
 本丸・二ノ丸・堀の石垣の立面積の合計はおよそ2万6800平方メートルあり、石材一つを1平方メートルとして計算すると2万6000個の石材が使用されていることになります。実際は小さな石材も使用されているのでそれ以上の数になります。
 石材はすべて島原石と呼ばれるデイサイトで、雲仙火山が産出したものです。
 石材のなかには、「四角」に窪んでいる部分を持つ石材があります。
 これは、石材を割るために彫られた「矢穴」と呼ばれ、当時の石割技術の痕跡です。
 「石ノミ」で石材に長方形の穴をあけ、その中にくさび状の「石矢」を入れ、石矢の頭をゲンノウ(ハンマー)で打ちこむと、矢穴が広がり、石材が割れます。島原城の石垣を詳細に観察すると、このようにして石材の大きさを大まかに整えた、自然面を残す粗割石が多く見つかります。
 矢穴には、大きいものと小さい矢穴があり、大きい矢穴は幅が16センチ程あり、小さい矢穴は6センチ程で3倍程の差があります。矢穴は、築城時のものが大きく、次第に小さくなっていくと考えられます。
 古文書の石垣修復記録と実際の矢穴を比較すれば、矢穴の大きさがどのように変わってきたかが判明し、古文書に無い修復記録も知ることができます。
(『広報しまばら』平成26年12月号「ふるさと再発見」)

 

005+201412石垣の矢穴(平成26年12月号)2

005+201412石垣の矢穴(平成26年12月号)1

割らずに使われた石材

最大クラスの矢穴

 
 

 
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