島原初市
島原の春の風物詩
島原初市は、江戸時代初期、元和4年(1618年)、島原藩主松倉重政が 島原城を7年3ヶ月費やして築城のため各地から集まった労働者たちのため に近郊の商人や農民、漁民の方たちが大手門前の広場で物々交換の『市』を開いたのが始まりといわれています。 その後、毎月3日、13日、23日に開かれるならわしとなり、旧正月が明けてから初めての市ということで『初市』と呼ばれるようになりました。
島原の初市は享保8年(1723年)の旧暦2月3日から大手広場で開かれ、そのときの記録によれば享保8年2月4日藩日記に「町奉行届出候昨の初市」として
一、人高 一万の余
一、見世 55軒内人形見世4軒
一、商い高 6貫匁余
一、煮売見世 12軒
という当時の記録が残っており、これが文献からわかる最初の初市といえます。この記録は藩主の松平忠雄公の時代のもので、「町奉行届出候」の「昨」とは昨日を意味し、2月3日の初日のことです。 店舗の数は人形専門店4軒を合わせて55軒、「商い高」とは売上高のことで、それが6貫匁余、これは銀相場の6貫匁をいいます。「煮売見世 12軒」とは露天食堂のことで、うどん、ろくべ、ゆでいも、酒などが売られていたようです。
現在のように初市が3月に開かれるようになったのは、明治12年(1879年)からと伝えられています。
初市が近づくと子ども、大人も胸をはずませ、島原の人はもとより島原半島の人たちは1年に1回島原の城下(町)に初市見物ができるとあって大変楽しみにされていました。
現在の出店数は約150店舗。玩具や食品の屋台、植木屋さん・鍛冶屋さん・地場産品などの出店もあり、昨年の来場者数は期間中で約4万人の方が訪れています。
島原の春の風物詩。「初市が来るともう春だね。」という方もいらっしゃいます。
「初市」は戦後一時開かれませんでしたが、 |
昭和22年~昭和38年まで |
大手広場 |
昭和39年~昭和45年まで |
島原城の周り |
昭和46年~平成3年まで |
霊丘公園 |
平成4年5月「がんばるまつり」 |
霊南埋立地 |
平成5年~平成6年まで |
中央公園・国光屋跡地 |
(噴火災害のため仮説住宅があった霊丘公園使用できず) |
平成7年~現在まで |
霊丘公園で開催されております。 |


開催情報
【開催日】平成31年3月3日(日曜日)~3月10日(日曜日)
【開催場所】霊丘公園グラウンド 開催時間:平日/午前10時~午後7時(土・日/午前9時~午後8時)
【駐車場】(1)海浜公園特設駐車場
(2)霊丘神社境内駐車場(体の不自由な方及び福祉車両専用)
※体育館横駐車場に車椅子利用の方専用の乗降所を設置します。(駐車はできません。乗車後、(1)又は(2)に駐車してください。)
【主催】島原初市振興会
【お問合せ先】島原商工会議所 0957-62-2101