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島原図書館 地下古書 貴重本のご紹介

「聖徳太子の信仰思想と日本文化創業」

黒上正一郎著 第一高等学校昭信会 昭和5年発行
 黒上先生の研究成果である「聖徳太子と世界的日本精神」を世に広める目的で、教えを受けた学生たちが後々のテキストにするため、既稿を整理し、ガリ版印刷によって製本された非売品の本です。

「二宮翁夜話の講義」

拓殖大学教授 宮瀬睦夫著 大修館書店 昭和33年発行
 二宮金次郎の20歳頃までの姿は修身書などによって一般に知られていますが、それから後の50年間に残した事績はあまり知られていません。金次郎の弟子である富田高慶や福住正兄が著した報徳記や二宮翁夜話などをもとに、二宮尊徳の事跡・思想について、分かり易く解説した本です。

「鐡舟言行録」

安部正人編纂 光融館 明治40年発行
 山岡鉄舟をこよなく慕っていた豊後の人、安部正人によって資料収集の上、書かれたもので、本の題字は徳川慶喜公、評論は勝海舟によって記されています。

「童心残筆」

安岡正篤著 刀江書院 昭和15年発行
 東洋思想の権威である著者が、時折々に記した随筆集です。内山孝一博士は、文章に滲み出る思想は、「情、胸奥に極まって而も之を契機として飛躍しゆくこと恰も深山の岩に湧く清水の如く澄明透徹、遂に世の常の冷暖を絶する冷暖の境を打開している」と評されています。

「絶島の南洲」

田中鐵軒編 内外出版協会 明治42年発行
 西郷隆盛の半生史における幾多の逸事を言行録を参照しながら紹介した本で、西郷隆盛の心事を知る上で大変有効な書物です。

「乃木希典」

宿利重一著 對胸舎 昭和4年発行
 軍神乃木将軍自ら起稿した意見書や旅順攻圍中の陣中日記など入手の上、書かれた乃木伝で、信憑し熱讀に値する完璧の乃木伝であると著者が僭称する本です。