◎つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク  島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ○イルカが棲む海 〜豊かな海の幸をもたらす早崎瀬戸〜  島原半島と天草下島の間にある海峡は「早崎瀬戸」と呼ばれます。この早崎瀬戸周辺には、野生のイルカ(ミナミハンドウイルカ)が生息しています。約200頭にも達すると言われる多数のイルカが、この地域に生息しているのはなぜでしょうか。  約430万年前、島原半島地域で火山噴火が始まり、現在の早崎半島付近に小さな火山島ができました。この火山島は数百万年かけて北側に徐々に成長していき、それに伴って海も埋め立てられていきました。そのため、潮の流れはだんだん早崎瀬戸に集まるようになり、その流れも速くなっていきました。早崎瀬戸の海底は、火山噴火や地殻変動の影響を受けて、デコボコしています。そこに速い潮の流れがぶつかると、海底にたまっていた栄養塩類(ケイ酸塩やリン酸塩などのミネラル分)が巻き上がり、植物プランクトンが発生します。それを食べに来たエビやカニ、そしてそれらを餌とする小魚を求めて、イルカが集まってくるのです。早崎瀬戸にはイルカに限らず、ブリやタイ、アラカブといった多くの魚がみられます。これは、速い潮の流れと複雑な海底の地形が、それらの餌となる小魚を育むのに適した環境をつくっているから、と言えます。  植物プランクトンを発生させるもとになる栄養塩類は、もともとは陸上の岩石や地層から溶け出したミネラル分が、川や湧水によって運ばれたものです。早崎瀬戸で見られる豊かな海の幸は、島原半島や天草諸島という陸地とそこから流れ込む川、早崎瀬戸の速い潮の流れ、そして複雑な海底の地形という、いくつもの要因が重なり合うことによってもたらされる恵みです。 (写真)早崎瀬戸で見られるイルカ ○第42回「ジオ空(ぞら)教室〜謎解き雲仙温泉ジオツアー〜」 ▼と き 7月25日(土)10時〜12時(受付9時30分〜) ▼ところ 雲仙お山の情報館別館(雲仙市小浜町雲仙) ▼内 容 雲仙・小浜エリアで活動する認定ジオガイド“小浜ジオーズ”の案内のもと、まち歩きを通して雲仙温泉街の景観に隠された「謎(魅力)」に迫ります。 ▼参加料 500円(スイーツ代含む) ▼定 員 20人 ▼申込期限 7月22日(水)※電話(65-5540)かメール(info@unzen-geopark.jp)で申し込んでください ※実施にあたり、新型コロナウイルス対策を講じていますので、安心して参加してください ◎図書館へ行こう ○新刊図書紹介 ▼「語らいサンドイッチ」 谷 瑞恵(たに みずえ) 著 KADOKAWA  大阪の靭(うつぼ)公園にある、姉妹で営む手作りサンドイッチ専門店「ピクニック・バスケット」。おっとりした姉・笹子がつくる絶品サンドは、胸の中で大事にしている味に、そっと寄り添ってくれる…。 ▼「きたきた捕物帖」 宮部 みゆき(みやべ みゆき) 著 PHP研究所  江戸は深川、親分の跡を継いで岡っ引きたらんとする北一(きたいち)が、相棒・喜多次やおかみさんの力を借りて成長し、事件を解決していく謎解き×怪異×人情の捕物帖シリーズ、第1弾。 ▼「ダブル・トライ」 堂場 瞬一(どうば しゅんいち) 著 講談社  2018年の陸上日本選手権に7人制ラグビーの日本代表・神崎が円盤投に出場し、日本記録に迫る成績を残した。前代未聞の「二刀流」アスリートの登場に熱狂する人々。神崎は瞬く間にスターダムへ駆け上がっていき…。 ○島原図書館(64-4115)(QRコード) 開館時間…9時〜18時 ※金曜は20時まで 休館日……7月6日(月)・13日(月)・20日(月)・27日(月)・31日(金・資料整理日) ○有明図書館(68-5808)(QRコード) 開館時間…9時〜18時 休館日……7月1日(水・資料整理日)・7日(火)・14日(火)・21日(火)・28日(火)・31日(金・資料整理日) 各種イベント等は、上記QRコードから、各図書館ホームページを確認してください ※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です