◎輝く島原人Vol.34 まっすぐに人生を生きる  広報しまばらでは、生き生きと活動し、楽しみながら社会に貢献する人生の達人たちを「輝く島原人」として紹介しています。第34回目は、有明地区の自治会をとりまとめ地域活性化に尽力している菅崎 盛秋(すがさき もりあき)さんを紹介します。 「人生の達人」菅崎 盛秋 さん(70)  昭和24年、3人兄弟の長男として有明町湯江で生まれ、育つ。地元の高校卒業後、長崎銀行へ就職。福岡県八女支店長、三会支店長、そして有明支店長を務める。その後も有明町商工会事務局長を務めるなど、地域のために貢献。  平成27年に浜西自治会長、翌28年から有明地区自治会連絡協議会長となり、現在も現役で活動中。他にも有明地区社会福祉協議会長や固定資産評価審査会委員長など、幅広い分野で本市の社会活動に尽力している。有明町湯江在住。 (写真)生まれ育った地元の川と田んぼに挟まれた一本道で、日課のウォーキングに勤しむ菅崎さん ○出会いに感謝し、ひたむきに続ける努力  湯江小学校の頃、珠算教室に通っていた菅崎さん。当時の森本教頭先生から熱心な指導を受け、そろばんでの計算や数字の世界に夢中になっていきました。着実に勉強を重ね、小学6年生の時、当時は難関だった珠算1級に合格し、県内2位の成績を収めることができました。  学業以外でも、中学では野球で県大会に出場、高校ではソフトテニスで高校総体で活躍するなど、文武両道に秀でていました。70歳を越えた今でも、日課のウォーキングで健康維持に気を付けています。  高校卒業後、数字に強く実直な性格を生かし、長崎銀行へ就職しました。社会人になっても真面目でまっすぐな性格はそのままに、昭和63年の福岡県八女支店長を皮切りに、平成3年から三会支店長、そして平成10年からは有明支店長として地元で活躍しました。銀行退職後も有明町商工会事務局長を務め、地元の事業者の育成や支援に貢献しました。  「思い返せば、小学生の頃に珠算を通して積み重ねた経験と喜びが、後の自身の将来を築く礎になっていたように思えます。当時お世話になった先生方や仲間たちには、本当に感謝しています。」と、40年以上続ける趣味の盆栽を手入れしながら、優しく語ってくれました ○地域を守り、世代をつなぐ使命を果たす  若い頃から自治会のスポーツ大会などに積極的に参加していた菅崎さん。自治会活動にも自然な流れで取り組み始めました。  現在、地元の浜西自治会長や有明地区自治会連絡協議会長などを兼務する中で、有明地区での年3回の市民清掃や地区体育祭、自治会対抗ソフトボール大会など、住民同士が触れ合う機会を大切にしています。また、老人会や育成会、自治会などによる鬼火の開催を通して、子どもと大人の触れ合いや体験による世代間交流も図っています。  「最近は高齢者の一人暮らしが増え、地域での見守り活動が大切だ」と、菅崎さんは話します。年々近所付き合いが疎遠になるように感じるため、お互いが気軽に声を掛け合い、安全・安心な生活が営める「支援あふれる有明」を目標に、定期的に生活状況の確認を行っています。また、有明地区社会福祉協議会長として、65歳以上の独居老人などを対象とした、年3回の配食サービス、花見や花草会(はなそうかい)での会食などを通して、絆づくりを行っています。  「これからの島原を担う若い世代の皆さんにも、自治会活動に積極的に参加し、何事にも感謝の気持ちを持ち、協調性を培って欲しいです」と、将来に向けた希望を話してくれました。 (写真右上)有明地区体育祭で各地区代表者の労をねぎらう菅崎さん (写真右下)趣味として40年以上続けている、盆栽の手入れを楽しむ菅崎さん (写真左)有明地区自治会長会議で、自治会連絡協議会長として会を進行する菅崎さん