◎つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク  島原半島ジオパーク協議会(65-5540) かたい水・やわらかい水  私たちが生きていく上で欠かすことのできない水。その水に「かたい」「やわらかい」があることをご存じでしょうか?  水のかたさ・やわらかさを示す「硬度」は、1リットルの水の中に含まれるカルシウムとマグネシウムの量で表されます。WHO(世界保健機関)は、水1リットルあたりのカルシウムとマグネシウムの量が60mg未満のものを軟水、60〜120mgのものを中硬水、120〜180mg のものを硬水、180mg以上のものを超硬水としています。  島原市内に見られる湧水の多くは、温泉成分が混ざったものを除けば、ほとんどが軟水か中硬水で、比較的ミネラル分の少ない「くせのない水」とされています。しかし、なぜ軟水や硬水といった水質の違いが生まれるのでしょうか?  山に降った雨は地下にしみこみ、地下水となって、水を通しやすい地層の中を伝わってゆっくりと麓に流れて行きます。この時、地下水は常に岩石や地層と接しているため、岩石から少しずつカルシウムやマグネシウムが地下水の中に溶け込んでいきます。  雨水が地下にしみこんだ後、すぐに湧き出せば、ミネラル分の少ない軟水になりますが、地中にとどまる時間が長くなるほど、たくさんのミネラルが溶け込むため、水の硬度は高くなっていきます。つまり島原半島で見られる湧水のかたさ・やわらかさは、大まかには、地下水が地中にとどまっている時間の長さの違いによって生じているのです。  軟水は体に優しく、体内の不純物の排出を促すほか、出汁をとったり食材そのものの味を楽しむ和食を作るのに適していると言われています。寒い冬、地元に湧き出す水で、地元産の美味しい食材をふんだんに使った温かい郷土料理を作ってみてはいかがでしょうか。 (写真)島原半島各所に湧き出すきれいな水。 第8回島原半島ユネスコ世界ジオパーク検定 ▼と き 令和3年2月27日(土)10時30分〜 11時30分 ▼ところ 有明総合文化会館多目的ホール1 ▼申込期限 令和3年2月3日(水) ▼料 金 大人(高校生以上)1000円、子ども(中学生以下)500円 ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会事務局(65-5540)※詳細はHPを確認してください ◎図書館へ行こう ○新刊図書紹介 ▼「湖の女たち」 吉田 修一(よしだ しゅういち) 著 新潮社 琵琶湖近くの介護療養施設で、100歳の男が殺された。刑事と容疑者、出会うはずのない男女の人生が交差する。一方、事件を取材する記者は、死亡した男の過去に興味を抱き旧満州を訪ね…。 ▼「伊達女(だておんな)」 佐藤 巖太郎(さとう がんたろう) 著 PHP研究所 男たちに示そう。たじろがない女の姿を。母・義姫(よしひめ)、妻・愛姫(めごひめ)、保姆(ほぼ)・片倉 喜多(かたくら きた)など、独眼竜政宗を照らし出す戦国の女たちの生き様を描いた連作短編集。 ▼「たべる生活」群 ようこ 著 朝日新聞出  日々の料理に手はかけず、でも栄養バランスはきっちりと。とにかく、人間の体は食べた物でできている。ゆるく、かろやかに生きていくための「食」エッセイ。 ○島原図書館(64-4115)(二次元バーコード) 開館時間…9時〜18時 ※金曜は20時まで 休館日……12月1日(火・資料整理日)・7日(月)・14日(月)・21日(月)・28日(月・資料整理日)・29日(火)〜31日(木) ○有明図書館(68-5808)(二次元バーコード) 開館時間…9時〜18時 休館日……12月1日(火)・8日(火)・15日(火)・22日(火)・28日(月・資料整理日)・29日(火)〜31日(木) 各種イベントなどは上記の二次元バーコードから、各図書館ホームページを確認してください