◎輝く島原人 THE SCENE Vol.40 島原に生きる 「地域に学び 友と生きる」  広報しまばらでは、生き生きと活動し、楽しみながら社会に貢献する人生の達人たちを「輝く島原人」として紹介しています。  第40回目は、白山婦人会長として地元地域のために役立つ活動を続けている、成瀬 則子(なるせ のりこ)さんを紹介します。 「人生の達人」成瀬 則子さん(77) 昭和18年、島原市浦田生まれ。地元の高校卒業後、保育士を目指し宮崎へ。姉の病気を機に帰郷し、地元漁協に就職。昭和45年に白山婦人会へ加入、平成21年からは同会長を務め、地域の行事や兄弟・姉妹都市との交流へ積極的に参加するなど、市政の推進に尽力。市更生保護女性会理事(H14~R1)、白山婦人会会長(H21~)、市社会福祉協議会理事(H26~)、島原病院運営委員(H26~)、西八幡町在住。 (写真)白山婦人会の役員打ち合わせの際に、笑顔で取りまとめる成瀬さん ○躍進する白山の女性たち  地元の高校卒業後、夢と希望を膨らませ、親戚のいる宮崎で保育士を目指しました。数年後、姉の病気を伝える電報が突然届き、島原へ帰郷。姉の働いていた島原漁協へ就職し、休み無く働き続けることで姉を助けました。  退職後、本格的に婦人会活動に携わり、平成14年に白山婦人会副会長、平成21年からは同会長を務め、先輩や周囲の人々からの協力を得ながら、地域のために活動しています。  敬老祝賀会や特別養護老人ホームびざんへの慰問、そして小中学校でのあいさつ運動や登下校時の安全安心を見守る活動などを通して、子どもから高齢者まで幅広い世代の皆さんと、積極的な関わりを続けています。  島原漁協在職時に「男女共同参画社会推進委員」を務めていた頃、会議では男性の意見ばかりでした。しかしながら最近では、女性の意見が多く取り上げられ、社会における女性の躍進が目立ってきました。 「婦人会会員の皆さんには、毎日忙しい中でも快く協力してもらい、とても感謝しています。これからも仲間との絆を深め、地域のために役立ちたいです」と、会長としての思いを話してくれました。 (写真)特別養護老人ホームを慰問し、相撲の寸劇を披露。婦人会を代表して挨拶をする成瀬さん ○伝統と継承、地域の宝を守る  婦人会活動の中で一番の思い出は、諫早で開催された長崎県婦人大会で発表した郷土の伝統行事、「子ども精霊船づくり」と「精霊流し行事」です。  地域の伝統を引き継ぎ、継承し、10代から80代までの老若男女が一緒になって行われる地域行事です。この活動を通して、島原市の歴史、伝統的な技術、先祖を敬い家族を大切にする心を地域の皆さんから学びました。ふるさとを離れて暮らす人たちにも、生涯忘れることのない地域の宝を、次世代の子どもたちに伝えて欲しいと切に願っています。  福知山市での具雑煮作り、豊後高田市や幸田町の皆さんとの交流会での思い出など、婦人会会員であったからこそ、さまざまな経験や勉強ができ、多くの友人もできました。  「現在、会員数は減少していますが、先輩たちが築き、守ってきた婦人会が末永く続くことを目標に、婦人会の言葉である『できる人が、できる時に、できるだけ無理しないで頑張る』をモットーに、これからも会員一丸となって活動していきます」と、今後の目標を語ってくれました。 (写真)姉妹都市提携35周年福知山市から親善訪問の旅での交流会(平成30年11月)