●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク  島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ○ツバメを見ると天気がわかる?〜天気のことわざ〜  春、島原半島ではツバメが空を舞い始めました。ツバメはフィリピンや台湾、オーストラリアなどの暖かい地域で冬を過ごした後、春先に日本列島に飛来し、9月中旬から10月下旬頃まで子育てを行います。このツバメが、時には私たちに天気を教えてくれます。  「ツバメが低く飛ぶと雨」。これはツバメにまつわる天気のことわざです。なぜツバメが低く飛ぶと、雨が降るのでしょうか。  ツバメはエサを捕る時、木や枝に止まる虫を捕るのではなく、空を飛びながら飛んでいる虫を捕ります。エサになる虫は、低気圧や前線の接近に伴って空気中の湿度が増えてくると、羽に水分が付いて重くなり、高く飛べなくなります。この虫を捕まえるために、ツバメは低く飛ぶのです。このことから、多くのツバメが低く飛んでいる時は、天気は下り坂で雨が近い、と予測することができます。  現在、天気予報は数値計算を用いた科学的な手法で行われていますが、それができなかった時代の人々は、雲の形や風の吹き方、太陽や月の見え方などの自然の様子から天気を予測していました。島原半島や有明海沿岸には、地域独自の天気のことわざが多く伝わっています(例えば「島近く見えると雨」など)。  ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。 (写真)島原半島に春の訪れを告げるツバメ。 時には、私たちに天気を教えてくれます。 ●100歳おめでとうございます♪ 馬渡ハツ子さん(3月9日生) ●ふるさと再発見 〇「弥生時代の島原 前編」約2300年前〜約1900年前)  弥生時代になると、中国大陸や韓半島からの渡来人によって、水田稲作とそれに伴う木製農耕具などが伝わりました。それにより米作りが広く行われ、食料が安定し人口が増加しました。そして、各地に集落が成立し、交流や土地・水などをめぐる争いを経て集落の規模が大きくなり地域の有力者が生まれました。  弥生時代の水田は、畦(あぜ)や水路などを有していました。また、木製農耕具は、鍬や鋤、水田をならすための農具が使われていました。さらに米の収穫の際は、石庖丁(いしぼうちょう)という穂摘み具で、稲穂を摘み取っていたと考えられています。  有明町大三東乙の弥生中期の竪穴住居群を確認している小原下(おばるしも)遺跡では、水田跡や木製農耕具は出土していませんが、穂摘み具として使用された可能性のある石器が出土しています。また、中野町の景華園(けいかえん)遺跡では、当時の権力を示す銅剣や銅矛などの青銅器が甕棺(かめかん)内部から出土しています。  弥生中期の米作りを行ったであろう集落と地域の有力者の墓が、島原市でも発見されているのです。 ▼問い合わせ先 社会教育課 (写真)発掘調査中の小原下遺跡 ●図書館へ行こう 〇今月の新刊 「 その扉をたたく音 」 瀬尾 まいこ 著 集英社  ミュージシャンへの夢を捨てきれず怠惰な日々を送る宮路は、演奏に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの音を耳にする。吹いていたのは弁護士・渡部だった。ホームに通い始めた宮路は…。 ○島原図書館(64-4115) ▼開館時間 9時〜18時 ※金曜20時まで ▼休館日 4月5日(月)・12日(月)・19日(月)・26日(月)・30日(金)資料整理日 ○有明図書館(68-5808) ▼開館時間 9時〜18時 ▼休館日 4月6日(火)・13日(火)・20日(火)・27日(火)・30日(金)資料整理日 ※各種イベントなどは上記の二次元コードから確認してください