●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク  ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) (写真)冬の有明海から見える雲仙と星空(提供:島原半島観光連盟) 「注文の多い料理店」、「雨ニモマケズ」、「銀河鉄道の夜」。どれも読んだことがあるか、あるいは題名を知っている作品だと思います。 詩人であり、童話作家であり、文学者であった宮沢賢治。そんな彼が、地学を教える教師だったことをご存じですか。 天文、気象、地史、地理、地質、火山、地震、鉱物、岩石、化石……。それら地学の知識を賢治は自分の作品にふんだんに織り込みました。 「銀河鉄道の夜」では、〈プリオシン海岸〉という場所で120万年前のクルミの化石や牛の先祖の化石を発掘するシーンが出てきます。 私たちが住む島原半島でも、貝、ウニ、カメ、シカ、ゾウなどの化石が見られます。 貝の化石は、その地層ができた場所の当時の海の水深や塩分濃度、水温がどうだったかを私たちに教えてくれます。 例えばシジミは海水と淡水が混ざる湖の砂や泥がたまる所にすみ、サザエはやや深い岩場を好みます。ホタテ貝はレキが混ざった砂地を好み、水温が低い海にすみます。 また、貝の化石の分布や時代と、それらの貝の現在の生息地域を調べると、温暖化や寒冷化という気候変動についても推定することができます。 このように化石は過去の地球環境を伝えると同時に、これから先の地球環境の変化を予測する重要な手がかりにもなるのです。 「地学」と「ファンタジー」が織りなす宮沢賢治ワールド。その中で「化石」はどのように描かれているでしょうか。 今までと違う「地学」の視点で読んでみると、その面白さを深掘りできるかもしれません。 ●図書館へ行こう 今月の新刊 「闇祓(やみはら)」 辻村 深月 著 KADOKAWA出版 【内容紹介】  クラスになじめない転校生・要に親切に接する委員長・澪。 しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが・・・。 【著者紹介】 1980年山梨県生まれ。「冷たい校舎の時は止まる」でメフィスト賞、「ツナグ」で吉川英治文学新人賞、「鍵のない夢を見る」で直木賞を受賞。 ◎島原図書館(64-4115) ▼開館時間 9時~18時 ※金曜20時まで ▼休館日 12月6日(月)・13日(月)・20日(月)・27日(月) ▼年末年始の休み 12月28日(火) 資料整理日、12月29日(水)~1月3日(月) ◎有明図書館(68-5808) ▼開館時間 12月7日(火)・14日(火)・21日(火) ▼年末年始の休み 12月27日(月) 資料整理日、12月28日(火)~1月4日(火) (二次元コード) ●~もっと身近に、島原ブランドを~島原スペシャルクオリティ 新たに6商品が認定されましたので紹介します。 (写真)①島原甘蕉(大場昭英) (写真)②国産和牛100%ハンバーグ(梅桜亭) (写真)③リトルブラックドレスnoir(美乃本店) (写真)④まが玉大吟醸しずく酒限定原酒(山崎本店酒造場) (写真)⑤愛でたまご(松本ポートリー) (写真)⑥たまごクリーム(松本ポートリー) ▼問い合わせ先 商工振興課