◎令和4年 市長と新成人者との座談会     1月3日(月)、今年めでたく新成人を迎えた本市出身の各地区代表者14人と市長との 座談会を、島原文化会館で行いました。座談会では、新成人者から島原のまちづくりなどに対するさまざまな提案をはじめ、将来 の夢などが語られました。 【新成人者】※写真 有明地区:坂本 智治さん (さかもと ともはる)、宇土 汐莉さん さん(うと しおり) 三会地区:松本 竜馬さん さん(まつもと りょうま)、福島 圭織さん さん(ふくしま かおり) 杉谷地区:林田 悠さん(はやしだ ゆう)、増田 朱夏さん(ますだ あやか) 森岳地区:柴田 陸玖さん(しばた りく)、内川 愛理さん(うちかわ あいり) 霊丘地区:本田 修磨さん(ほんだ しゅうま)、梅ア 七葉さん(うめざき ななは) 白山地区:上田 純一郎さん(うえだ じゅんいちろう)、前田 遥さん(まえだ はるか) 安中地区:松井 泰誠さん(まつい たいせい)、田中 美優さん(たなか みゆう) ※写真(2枚)市長と新成人者の座談会の様子 古川 骼O郎 (ふるかわ りゅうざぶろう)島原市長 ■今、興味や関心のあること 田中  私は小学校教諭を目指し、 長崎市内のボランティア活動で子 どもと関わる中で、発達障害を持 つ子どもへの支援の仕方や関わり 方について関心を持っています。 松井  私の趣味は魚釣りです。 釣った魚をさばいて家族や親戚に 料理を作ることが大好きです。 前田 1番はコロナウイルスが今 後どうなるのかということに関心 があります。実習がオンラインに なったこともあり、これからコロ ナに対しどう向き合っていけばい いのか関心があります。 上田  私は今、音楽に熱中してい ます。大学でバンドを組み、長崎のバンドとして九州や山口などで ライブ活動をしています。昨年 は新型コロナウイルスの影響でラ イブができなかったので、レコー ディングをして動画投稿サイトに アップしたり、CDを作ったりしました。高校生の時、商店街の人 たちと商店街活性化ライブを開催 したこともあり、音楽を何らかの 形で島原の活性化につなげること ができないかと考えています。 梅ア  私は書道と旅行が趣味です。書道は小学一年生から書道教 室に通っており、字を書くことが 昔から好きでした。また、旅行は今、新型コロナウイルスの影響で 行けない状態なので、コロナ終息後の旅行先をインターネットで調 べています。 本田  会社の先輩や上司、同僚と食事に行くのが楽しみです。また キャンプやスノーボードなども好 きなので、これからたくさんの趣 味を探していきたいです。 内川  趣味は音楽に関わることです。私は歌を歌うことが大好きで、 大学の授業の空き時間にはピアノ の練習をすることが多く、いろいろな歌を弾き語りできるようにな りたいと思っています。また大学ではダンスサークルに所属しており、音楽に合わせて体を動かすことがとても楽しいです。将来は教員になりたいと思っていて、子どもたちと歌ったり、踊ったりしてこの趣味を生かしていきたいと思っています。 柴田  小学校の先生を目指しながら学業に励むとともに、サッカー 部にも所属し頑張っています。文 武両道を目標に、楽しみながら頑張ります。 増田  今、会社への就職を機に飲食店への興味が湧き、提供してい るお肉や、食料を深く知って、お 客様により良く提供できるように勉強しています。 林田  私は小学生から高校生まで野球をしてきました。運動することが好きなのでこれからも続けてい きたいと思っています。 福島  コロナ禍での保育についてです。子どもとの触れ合いを考えると密を避けられない状況の中で、感染 予防を徹底し、園児・職員・保護者が安心して過ごすことのできる環境作りを考えていきたいです。 松本  コロナ禍での農業についてです。農作物を購入する方々が少ない 中で、ネットや通販で野菜を販売して、シェアを広げている方に関心が あります。 宇土  第6波も懸念されますが、だんだんとコロナが終息しており、今まで制限されていた外出がしやすくなっていることです。感染予防に努めながら、遠く離れている友達と一緒に旅行がしたいです。 坂本  私の趣味はスポーツを観ることです。昨年夏に行われた東京オリンピックや正月に行われた箱根駅伝など、スポーツが人々に与える力というものに魅力を感じています 市長 今の大学生のキャンパスライフ は、オンライン授業など、新型コロナウイルスの影響を大きく受けていると思います。 コロナ禍では、観光客が減り、ホ テル・旅館が稼働しない、乗り物が稼働しない、飲食店が稼働しないと いう状況となった一方、テレワークという新しい働き方が生まれるなど、コロナ禍で失うものもあれば、新しく生まれたものもありました。 皆さんもコロナ禍の中ではありますが、この状況の中でできることや、音楽、スポーツ、読書などいろいろ なことにチャレンジして、自分の感性を磨いてほしいです。 ■・コロナ禍で変化を感じたこと ・アフターコロナを見据えた地方創生のアイデア 林田 コロナ禍になり大きな変化としては、テレワークの拡大やライフスタ イルの変化、景気の低迷などが感じら れます。そして私たちが今後考えていくことはネットワーク社会の利点を生かし、遠隔地の企業での就労を可能にし、誰もが働きやすい職の可能性を広げることが求められると考えます。 増田 島原は観光の町なので、コロナによる旅行需要の低下で私を含め、多くの人が転職したり、収入が減ったりしました。コロナが終息したら、大自然に囲まれた島原の魅力を、私たち若い人の力でインターネットや SNS を利用して、魅力を県外の人へアピー ルしていきたいです。 柴田 今まで「当たり前」だと思って いた生活が急にできなくなるというの はこれほど苦しいことなのか、と痛感しました。島原はスポーツが盛んな町なので、キャンプ誘致に地域の方々を招待し交流を深めたり、他のプロスポーツチームをキャンプに招待して、 島原の良さを知ってもらうと良いと思 います。 内川 コロナ禍で大学はオンライン授 業となり、課題提出もパソコンを使って行うようになったことで、パソコンのさまざまな機能を有効に使えるようになりました。現在の教育現場では ICTを積極的に用いた授業が行わ れているため、コロナ禍で大学に行けない時期もありましたが、将来教職に 就く上で必要なスキルを身に付けられ たと感じます。 本田 今まで当たり前のように行って いた大会や行事などが無くなり、さまざまな変化に対応するのが大変でした。 梅ア リモートワークなどの新しい働き方が増えてきたので、都会の人が田舎に移住しやすくなってきていると感じます。都会の人向けに田舎の良い面 や島原の暮らしやすさを PR できれ ば良いなと思います。 上田 コロナ禍で島原市の主要産業でもある観光業が大きな打撃を受けていると思うため、観光の魅力発信が必要 になると思います。そこで例えば、ドローンを使った普段は見られない場所や角度から見た島原の自然観光や、VR映像を使ったオンライン観光などが 一つの案として考えられるのではないかと思います。 前田 大学1年目の年にコロナが流 行し、行動が制限されたことはとても辛かったです。友達作りも初めは SNS やオンラインで行い、そのことで SNS の力を感じるようになりました。地方創生も SNS の力を使って魅 力を発信できればいいのではないかと思います。 松井 島原には観光地はもちろん、かんざらしや具雑煮などおいしい料理やきれいな水があるので、駅のポスターやSNSに載せることで観光客や地元 の人の興味を得られると思います。 田中 私の周りには「県外への旅行はできないが、島原は県内だから」とい う理由で島原に訪れていた人が多く、その際「島原には何がある」と聞かれることが何度もありました。県内外の人が訪れやすいようなおすすめスポットのポスターなど、駅や港、ホームページなどに載せると、島原がもっと活 化すると考えます。 坂本 島原には、温泉や食べ物など魅力的なものが多いですが、それを知らない人が多いと思います。これからは特に若い世代などに、SNS などを通して島原の魅力を伝えていくことが大切だと思います。 宇土 コロナ禍でマスクをつけて会話 をする生活が余儀なくされており、表情がわからないために感情を読み取ることが難しくなったと思います。人と生活する上で感情や考えを読み取るこ とは大切だと思うので、丁寧にコミュニケーションをとることを大切にした いです。 松本 自分は農業をしていて、野菜を 買う方が少なくなったと感じています。 自分は島原の野菜のおいしさや、種類 の多さを実感しているので、島原の野 菜の素晴らしさがもっと多くの人に伝 わってほしいと感じています。 福島 自粛する機会が増え、それに伴いSNSの利用時間も増えたと感じます。そこで、SNSを活用して、地元の人がよく行く飲食店などのコアな情報、いわゆる島原の観光名所以外の情報を発信することが地方創生につながると考えました。   市長 マスク越しでコミュニケーションを とることに慣れ、オンラインの会議では、意外と中身の濃い会議ができます。 ただ、やはり人と人とで向き合い、感 情を実感できるのは対面でのやりとりです。成人として、社会人として当たり前の行動をすることで、新型コロナ ウイルスの一日も早い終息に向けま しょう。 アフターコロナを見据えた地方創生への取り組みとして、島原市ではロケツーリズムの推進や、スポーツキャンプ誘致などに力を入れています。また、古民家である旧堀部邸をリニューアルし、ワーケーション施設として利用す ることで交流人口の拡大を考えています。そして、皆さんが日ごろ駆使している、SNSの発信も力となります。 SNS上でコアな場所、何気ない日常 やお店を若い人それぞれの感性で投稿し、島原を広めてください。 ■将来の夢や目標 本田 僕は幼いころから自分の家を建てるという将来の夢があります。そのために今の仕事を続け、会社から必要とされる人材となり、家を建てるためのお金をたくさん稼ぎたいと思います。 梅ア 私は市役所で働いているので、担当業務である福祉全般のスキルアップを目指し、窓口業務でどんな方でもしっ かり対応できるようになりたいです。 上田 自分は大学の地域創造学部で地域のことを学びつつ、教員免許の取得も 目指しています。そして、音楽も本気で取り組んでいます。教員を目指しつつ、 自分が学んできたことや音楽、人とのつながりを生かし、長崎県、島原市に貢献 できる人材になりたいと考えています。 前田 これからの時代を作っていく子どもたちの背中を押してあげられるような、立派な先生になるのが今の目標です。 松井 小さいころから料理を作るのが 好きだったので、地元島原で自分の店を持ち、お客様を笑顔にしたいというのが 夢です。 田中  児童一人一人に寄り添っていた 自分の小学校の恩師の背中を見て、自分もそのような先生になりたいと思ったので、自分に寄り添って信念で生きる先生になりたいと思っています。 坂本 まだ明確には将来何になるかは 決めていませんが、地域の人々に寄り添うなど、何か人のためになるようなことをしたいです。 宇土  私の将来の夢は特別支援学校の教師になることです。通っていた湯江小学校で出会った先生のように、温かくて生徒思いの教師になれるよう、大学で学んでいます。島原市で活躍できるような 教師になりたいと思っています。 松本 将来の夢は、たくさんの方々に私の野菜を買ってもらい、地域一の農家になることです。そのためには、まず人脈や経験などを積むことが大事だと考えます。親の意見や若い農家の意見を聞き ながら、県外の農家とも交流し、将来を築いていこうと思います。 福島 私は春から、ひかわ第一幼稚園で 働くので、素敵な保育教諭になることを目標に、何事にも全力で取り組み、子どもたちだけでなく、保護者の方や職員の方などにも信頼されるよう精進し続けたいと思います。また、新社会人として、早く仕事に慣れるために、やるべきことを理解、整理しようと思います。 林田 自分の腕をもっと磨くことです。 今、魚屋に勤めています。いろいろな魚をさばいていくうちに、もっといろいろ な魚をさばいてみたいと思うようになりました。 増田 仕事も、遊びも全力で取り組み、 キャリアを磨いていき、人から必要とされる人材になりたいです。 柴田 私は小学校教諭になることが現在の目標です。まだ、はっきりとは決め ていませんが、長崎県の教員採用試験を受けて、いつか島原に帰ってきたいと思っています。小学生の子どもたちの指導を行いながら、島原の良さだったりを 子どもたちに伝えていけたらいいなあ と思っています。 内川 私の将来の夢は、特別支援学校の 教員になることです。一人一人の子どもたちの良さを大切にして、共に成長できる教員になりたいと思っています。教員になって力を入れたいことの一つは、障害者と健常者の共生社会の実現に向け て、地域の学校との交流や校外学習に力を入れたいと思っています。障害者も健常者も互いを尊重しあえる共生社会の実現の力になりたいと思っています。