●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク  ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ◎硬い石、軟らかい石 ダイヤモンドは4月の誕生石とされ、和名では「金剛石」と呼ばれています。 「金剛」には「極めて強固で壊れないもの」という意味があるように、とても硬いことでも有名です。 鉱物の「硬さ」を示す指標が「モース硬度」です。最も軟らかいものが硬度1で、最も硬いものが硬度10です。 地球上の鉱物で最も硬いダイヤモンドは、モース硬度10。モース硬度9のルビーとダイヤモンドをこすり合わせるとルビーの方が傷つき、モース硬度8のトパーズとルビーをこすり合わせたらトパーズの方が傷つきます。 人間の爪は硬度2.5と言われ、硬度2の岩塩を傷つけることができます。 墓石によく使われる御影石は、地中深くのマグマがゆっくり冷えて固まったもので、硬度は7程度。 傷つきにくいだけでなく、吸水率が低く、耐酸性でもあるため、雨風にさらされる屋外に建てられ代々受け継がれるお墓の石材に選ばれてきました。 南島原市南有馬町の菖蒲田地区では、この地区で多く採れる安山岩を墓石などの石材に使っていたという歴史があります。 一方、彫刻や壁や家具などに使用される大理石は美しい光沢があり高級感がありますが、硬度3程度と比較的軟らかく、しかも酸に弱いため基本的には内装用の石材として使われているようです。 このように石にもいろんな個性があり、適材適所で用いられ、私たちの暮らしに深く関わってきました。 ちなみに人間の歯の硬さはモース硬度6~7と言われています。これは健康な永久歯の場合で、虫歯だと相当もろくなります。 もちろん、あなたの歯が丈夫だとしても、石を噛み砕こうとはしないでくださいね。 (写真)ルビーの鉱物標本 (写真)トパーズの鉱物標本 ●図書館へ行こう ◎今月の新刊 「風の港」 村山 早紀 著(徳間書店) 【内容紹介】  老いた奇術師幸子は、長い旅の果て、故国の空港に降り立つ。自分の人生が終わりに近いことに気づいた幸子は・・・。 「花を撒く魔女」をはじめ全5話の空港物語を収録する。 【作者紹介】 1963年長崎県生まれ。「ちいさいえりちゃん」で毎日童話新人賞最優秀賞、椋鳩十児童文学賞受賞。 ほかの著書に「シェーラ姫の冒険」など。 ◎島原図書館(64-4115) ▼開館時間 9時~18時 ※金曜20時まで ▼休館日 4月4日(月)・11日(月)・18日(月)・25日(月)・30日(土)※30日(土)は資料整理日 (二次元コード) ◎有明図書館(68-5808) ▼開館時間 9時~18時 ▼休館日 4月5日(火)・12日(火)・19日(火)・26日(火)・30日(土) ※30日(土)は資料整理日 (二次元コード) ●ふるさと再発見 徳川幕府が成立して間もない頃は、有力大名の改易が相次いでいましたが、4代将軍の家綱は安定した幕府運営を目指しました。 この頃、福知山藩から島原藩へ国替となったのが松平忠房です。 松平家は、深溝(現愛知県幸田町)を本拠地とする一族で、家康の天下取りに尽力してきたことから幕府から信頼されていました。 忠房が島原藩への国替を命じられた際、幕府から「島原は統治が難しい土地であるので、お前を抜擢したのだ。」と言われています。 忠房は和書(古典文学)のコレクターとして有名で、当代きっての文化人でもありました。 このコレクションが現在の肥前島原松平文庫(県指定有形文化財)となります。 忠房以降も養子による相続もありましたが、安定した治世が続きました。 寛延2(1749)年に藩主・忠祇が幼少を理由に宇都宮藩へ国替となりました。 松平家に替り宇都宮藩主・戸田忠盈が島原藩主となります。 戸田家は幕府の要職を務める家柄ですが、忠盈は病を理由に若くして弟の忠寛に家督を譲り隠居しました。 統治が難しいとされた島原藩は松平家により安定した政治が行われ、今に至る文化的な礎を築きました。 ▼問い合わせ先 社会教育課 (写真)松平家墓所(本光寺)