◆P19 ●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ◎原城跡と阿蘇山のカンケイ 原城跡は「島原・天草一揆」の舞台になった場所であり、 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産にも登録されています。 お城は「攻められにくく守りやすい場所」に建てられるのが一般的です。 原城が建っていた場所も周囲より高台になっていて、立地条件として適していたと思われます。 島原半島は中央部に雲仙岳があり、基本的には海に近づくほど標高が低くなっていく地形です。 しかし原城跡の周辺は、逆に海側の方の標高が高くなっています。 これは約9万年前、熊本の阿蘇山が大きな噴火を起こし、そのときの火砕流が有明海を越えて原城の辺りに積もって、高台をつくったからです。 もともとの地面は海や川が運んだ砂や泥が溜まった地層でしたが、 その上に阿蘇山の火砕流が到達し、厚さ平均15 mの火砕流の地層が積もり、海のそばに高台ができました。 阿蘇山が約9万年前に巨大噴火を起こしていなかったら、ここに高台はできず、 原城はこの場所には建っていなかったかもしれません。 このように、島原半島内のジオパークの見どころであるジオサイトを探っていくと、 大地の成り立ちと人の歴史や文化の関係に気づかされます。 大地に刻まれた地球の記憶と、その土地で暮らす人々の文化には、繋がりがあります。 その繋がりを目で見て確かめることができるジオサイトが、島原半島にはいくつもあります。 今年の夏休みの自由研究は、ご家族皆さんで自分が興味のあるテーマと島原半島の大地の記憶とのカンケイを探求してみてはいかがでしょうか。 (写真)空から眺めた「原城跡」 ◎第55 回「ジオ空教室」(子ども向け) ▶と き  7 月30 日(土)9 時30 分~ 12 時(予定)(受付開始9 時~) ▶ところ  口之津港ターミナルビル入口前(南島原市口之津町丙4358-6) ▶題 目  夏休み海上ジオツアー~ジオの見どころを海から見てみよう!~ ▶内 容  ジオパークの見どころを船上でジオパークガイドが案内。(イルカも見学可能) ▶参加料  中学生以上3000 円、小学生以下無料      ※ 18 歳未満の方は保護者同伴(保護者にも参加費がかかります)で参加してください。 ▶定 員  25 名 ▶協 力  島原半島ユネスコ世界ジオパークガイドの会認定ジオガイド、南島原イルカウォッチング ▶申込期限 7 月13 日(水)  ▶服装など タオル、飲み物、雨具、マスク   ※船酔いしやすい人は、あらかじめ酔い止めを飲んできてください   ※熱中症予防対策をして参加してください ▶申し込み 氏名、住所、性別、生年月日、電話番号を記載したメール、または電話で申し込んでください(☎65-5540/ info@unzen-geopark.jp) ●図書館へ行こう ◎今月の新刊 「ナイトシフト 新宿花園裏交番」香納 諒一(かのう りょういち) 著(祥伝社) 【内容紹介】  屋上の白骨死体、置き配窃盗、老朽ビル再開発騒動と暴力団の抗争、賭博に集う政財界の大物・・・。 緊急事態宣言下、一夜のうちに無数の事件が連鎖。若きふたりの巡査が新宿・歌舞伎町を駆け抜ける! 書下ろし長編警察サスペンス。 【作者紹介】 1963年横浜生まれ。「幻の女」で日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に「アウトロー」「冬の砦」など。 ◎今月の新刊 「カレーの時間」寺地(てらち) はるな 著(実業之日本社) 【内容紹介】  ゴミ屋敷のような家で祖父・義景 (よしかげ) と暮らすことになった孫息子・桐矢(きりや)。 カレーを囲む時間だけは打ち解ける祖父が、半世紀の間、抱えてきた秘密とは・・・。 終戦後と現在、ふたつの時代を「カレー」がつなぐ絶品“からうま”長編小説。 【作者紹介】  1977 年佐賀県生まれ。「ビオレタ」で第 4 回ポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。 「水を縫う」で第 9 回河合隼雄物語賞を受賞。他の著書に「夜が暗いとはかぎらない」など。 ◎島原図書館(64-4115) ▼開館時間 9時~18時 ※金曜20時まで ▼休館日  7 月4 日㈪・11 日㈪・18 日㈪・25 日㈪・31 日㈰        ※ 31 日㈰は資料整理日 (二次元コード) ◎有明図書館(68-5808) ▼開館時間 9時~18時 ▼休館日  7 月5 日㈬・12 日㈫・19 日㈫26 日㈫・31 日㈰       ※ 31 日㈰は資料整理日 (二次元コード)