◆P6 ●かれんのひとりごと ◎島原ふるさとPR大使かれんのひとりごと  本市出身の俳優、宮﨑 香蓮(みやざき かれん)さんによるコーナー「かれんのひとりごと」。香蓮さんが日常で感じたことを「ひとりごと」として、不定期で掲載するコーナーです。 (写真)宮﨑 香蓮さんの顔写真 俳優 宮﨑 香蓮さん 忘れられない夏の思い出 花火大会  花火大会、みなさん行かれましたか? 3 年ぶりの開催だったそうですね!最高!  思えば、夏のビッグイベントでした。  高校生のとき、たしか花火大会の次の日に試験があって。そりゃないぜ先生って思ってました。花火大会に行かせない作戦ですか?真相は分かりませんが、わたしはばっちり行きました。だって夏の思い出だし、勉強と同じくらい大事だし!  花火大会は違う地区の同世代がたくさん来ていてそわそわしていたのを思い出します。自分の学校の人はなんとなく見たことがあるけれど、他の学校の人はなんとなく雰囲気が違うなぁとか、大人っぽいなぁとか。学区が違うだけでなんかすごく違う風に見えたあれはなんだったんだろう。  いつもは車が通るところを、歩きながら。花火があがると、みんな空を見上げて。出店だらけになっている外港は、どこもかしこも美味しそうな香り。いつも1 両編成の島鉄は2 両編成になって、人をぱんぱんに乗せていて。その雰囲気ぜんぶが楽しかったなぁ。  そんな非日常が夏休みの最後の方にあるのもいいですよね!どっかーんとあがる花火が、「はい!夏休み最後の思い出できましたかー!新学期はじまるよー!いいですかー!」の合図みたいな感じ。そんな切り替えうまくいかないんですけどね。次の日の試験の結果がどうだったのかは綺麗さっぱり忘れましたが、やっぱりこれからもやってほしいな花火大会。 大人になって見る 精霊流し  わたしの今年の夏は初盆で、精霊流しに参加しました。小さい頃は見に行っていたけど、年齢が上がるにつれて見なくなっていた行事。大人になって当事者になって見る精霊流しは、それはそれは綺麗でした。  祖母が亡くなることはとても悲しいことで、今でもふと悲しさはおそってきます。でもあの派手に送る儀式はそういう上から覆いかぶさってくる様な悲しみを、そっと隣に移してくれるような気がしました。生きていくための儀式なんだなと。派手さとは裏腹に、揺れるろうそくの灯が繊細で、美しかったです。  でも爆竹の音はいつまでたっても慣れない!    久しぶりの夏の帰省、夏の思い出、忘れられないものになりました。うん、やっぱり、夏の思い出大事だ!  今年の花火大会の次の日は試験あったのかなぁ。 (写真)精霊船を見る香蓮さんの後ろ姿 (写真)精霊船を海に流す様子 (写真)島原に帰省した際の香蓮さんの写真