◆P21 ●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ◎米作りとジオパークの関係 実りの秋を目前に、米作りとジオパークの関係について紹介します。  美味しいお米を作るためには、土壌や地形、きれいな水、寒暖差の大きい気候などが条件となります。 田んぼの土壌は、岩石の風化や微生物の影響など長い年月をかけた自然の営みの結果としてできたものです。 田んぼは「あぜ」で囲まれており、その中で水を張るため「自然のダム」の役割をしています。 特に階段状に作られた棚田では、大雨が降ったときに一時的に田んぼの中に水を蓄えるため、川の増水を抑える役目をしています。 また、田んぼに張られた水は、土壌にしみ込んで地下水となり、きれいな水になります。 そのため、もし土壌が有害物で汚染されると、その土壌を浸透して作られる水も汚染され、結果的にその水を飲む私たちの人体にも影響が出ます。 このように、米作りは私たちの生活に大きな影響があることが分かります。  雲仙市の岳地区や南島原市の谷水地区の棚田では、平地が少なく、狭い耕地を有効利用するために石垣を築き、水田耕作などが行われています。 特に岳地区の石積みに使われている石材は、雲仙火山から噴出した溶岩を使用しており、火山(ジオ)の恵みをうまく活用しています。  機械が導入されて作業の効率化が図られてきましたが、現在でも地域住民が協力して用水路の清掃や草刈りが行われています。  「米」を作るには文字通り八十八回以上の手間が必要ですが、美味しいお米を収穫するために火山の大地を上手に活用してきた人々の歴史や、地域で協力して守ってきた伝統が、まさにジオパークなのです。 (写真) 「岳(たけ)地区の棚田(雲仙市)」 (写真) 「谷水(たにみず)地区の棚田(南島原市)」 ◎第57回 「ジオ空(ぞら)教室」開催! ▼内 容  島原城を築城した松倉重政の痕跡を探る第3 弾!       今回は、南島原市加津佐町で、松倉重政の街道整備の痕跡を探ります ▼と き  10月29日(土)10時〜 12時(受付開始9 時30 分〜) ▼ところ 前浜海水浴場駐車場に集合(南島原市加津佐町己2820-1) ▼参加料  無料  ▼定 員  20人 ▼申込期限 10月19日(水) ▼講 師  森 輝隆(もり・てるたか) 氏(NPO 法人島原半島再発見ネット理事長・島原半島ユネスコ世界ジオパークガイドの会認定ジオガイド) ▼持参品  約3km徒歩移動。動きやすい服装で虫よけ対策をして、タオル、飲み物、雨具、マスク、帽子をお持ちください ▼申し込み 氏名、住所、性別、生年月日、電話番号を記載し、メールまたは電話で島原半島ジオパーク協議会事務局にお申し込みください (電話65-5540) (メールinfo@unzen-geopark.jp) ●図書館へ行こう ◎今月の新刊  新刊『ハヤブサ消防団』 池井戸 潤(いけいど・じゅん)/著(集英社) 【内容紹介】   亡き父の故郷である「ハヤブサ地区」に移り住んだミステリ作家の三馬太郎(みま・たろう)。  地元の人の誘いで消防団入りした太郎を、連続放火事件が待ち受けていた。  のどかな集落に隠された真実とは…。 【作者紹介】  1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。作家。 「果つる底なき」で江戸川乱歩賞、「鉄の骨」で吉川英治文学新人賞、「下町ロケット」で直木賞を受賞。 ◎島原図書館(64-4115) ▼開館時間 9時〜18時 ※金曜20時まで ▼休館日   10月3日(月)・10日(月)・17日(月)・24日(月)・31日(月)  (二次元コード) ◎有明図書館(68-5808) ▼開館時間 9時〜18時 ▼休館日  10月4日(火)・11日(火)・18日(火)・25日(火)・31日(月)       ※31日は資料整理日 (二次元コード) ●島原スペシャルクオリティ〜もっと身近に、島原ブランドを〜 (二次元コード)SQ商品の詳細はこちら     ◎木蝋(和ろうそく、絵ろうそく)  島原のハゼの実だけを原料とした希少なロウソクで、昔ながらの製法を全国で唯一守っています。  ゆらぎに風情を感じる特別な和ろうそくです。 【本多木蝋工業所】電話68-0015 ◎「泳げ、恋どら」  「かざんの子ジーオくん」  「米粉de びわタルト」   鯉モチーフのどら焼きや島原半島の形をしたサブレ、島原農業高校との共同開発で誕生したタルトには、島原への想いをたっぷりと詰め込んでいます。 【お菓子のグランパ】電話62-4525