◆P17 ●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会(電話65-5540) ◎世界ジオパーク再認定審査が行われました  令和4年9月26日(月)から29日(木)の4日間、島原半島ユネスコ世界ジオパークの再認定審査が行われました。  現地審査員はモハマド・シャフィーア・ビン・レーマン氏(マレーシア)と、メガ・ファティマ・ロサナ氏(インドネシア)の2人でした。  今回の再認定審査は、島原半島ジオパーク協議会の会員に加え、国や県、認定ジオガイドの皆様、ジオパークサポーターの皆様、  地域の皆様など、多くの方々の参加・協力により実施することができました。  前回の世界ジオパーク再認定時に提案された事項への対応状況や、島原半島ジオパークが実施してきたさまざまな事業やジオサイトの整備状況、  島原半島に暮らす人々が、火山がもたらす災いに対峙しつつ、その恵みを生活の中に取り入れ、独自の文化や歴史を創り上げている事などを、現地審査員にお伝えしました。  ジオパークという仕組みを用いて地域を支え、地形や地層、岩石といった地球の活動の産物だけでなく、それらに関わりを持つ自然、歴史、文化、伝統といった 「地域の宝」を未来に引き継ごうとしている人がたくさんいることは、審査員にも伝わったようでした。  今回の再認定審査の結果は、今年度中には通知される見込みです。 (写真) 「垂木台地の解説板を案内する様子(島原市)」 (写真) 「小浜のまちを案内する認定ジオガイド(雲仙市)」 (写真) 「探究活動の内容を英語で紹介した口加高校の生徒たち(南島原市)」 ◎第58回 「ジオ空(ぞら)教室」 ▼内 容  県内の高校生が自らのふるさとの魅力を、高校生ならではの視点で探求した成果を発表します ▼と き  11月13日(日)9時30分〜14時 ▼ところ がまだすドーム セミナー室 ▼参加料  無料(申込不要)   ▼定 員  20人 ▼問い合わせ先 島原半島ジオパーク協議会事務局 ▼メール (info@unzen-geopark.jp) ●図書館へ行こう ◎今月の新刊  新刊『天下大乱(たいらん)』 伊東 潤(いとう じゅん)/著(朝日新聞出版) 【内容紹介】   秀吉の死後をめぐり、ついに徳川家康率いる東軍と毛利輝元を総大将とする西軍が関ケ原で対峙し・・・。  最新史料を駆使して、日本史上最大の合戦をダイナミックに描く長篇歴史小説。 【作者紹介】  1960年神奈川県生まれ。早稲田大学卒業。 「国を蹴った男」で吉川英治文学新人賞、「峠越え」で中山義秀文学賞、「義烈千秋天狗党西へ」で歴史時代作家クラブ賞(作品賞)を受賞。 ◎島原図書館(電話64-4115) ▼開館時間 9時〜18時 ※金曜20時まで ▼11月の休館日    1日(火)・7日(月)・14日(月)・21日(月)・28日(月)・30日(水) ※1日、30日は資料整理日  (二次元コード) ◎有明図書館(電話68-5808) ▼開館時間 9時〜18時 ▼11月の休館日  1日(火)・8日(火)・15日(火)・22日(火)・29日(火)・30日(水) ※30日は資料整理日 (二次元コード) ●ふるさと再発見 「近代の島原」 後編  (写真)「一号機関車」写真提供:島原鉄道(株)      明治5(1872) 年10月14日、東京新橋と横浜の間に鉄道が開業しました。  長州藩出身の井上勝(まさる)(「鉄道の父」) は若い頃にイギリスに留学しており、日本の近代化には鉄道が不可欠だと考え、鉄道開通のために尽力しました。  ちなみに今年は鉄道開業150周年を迎えました。  この時開業した鉄道を走った機関車は現在「一号機関車」として鉄道博物館( 埼玉県さいたま市) に所蔵されており、国の重要文化財に指定されています。  さて、明治44(1911) 年、島原半島にも鉄道が開業しました(当初は諫早〜愛野間)。皆さんご存知の島原鉄道です。  島原鉄道の敷設は、自らを「鉄狂斎(てっきょうさい)」と称した植木元太郎の並々ならぬ情熱により実現しました。  敷設された線路を走ったのは、明治5年に新橋〜横浜間を走った一号機関車でした。  島原の近代化を目指して敷設された島原鉄道は、物資や旅客輸送など島原半島の人々にとって大切なインフラとして今も機能し続けています。  近代化を支えた島原鉄道は「動く文化財」と言えるのではないでしょうか。 ▼問い合わせ先 社会教育課