◆P12-13 ◇輝く島原人Vol.64  【奉仕の心】誰かのために出来ること   「人生の達人」岩本 三男(いわもと みつお)さん(79) 昭和18年、島原市津町で生まれ、育つ。教職の道を志し、大学卒業後、中学校の保健体育教諭として、島原市内を中心に島原半島や対馬の中学校に勤務。生徒指導や部活動の指導にも情熱を注ぐ。 家業のユースホステル(宿泊施設)を継ぐため50歳で退職。64歳の頃に老人クラブに加入し、グラウンドゴルフなどのスポーツや奉仕活動、世代間交流活動など、地域の発展に尽力している。 白山長生クラブ連合会会長(H30〜)、島原市グラウンドゴルフ協会会長(H28〜R3※現在は事務局長)、長崎県グラウンドゴルフ協会副会長(R4〜)、 島原市老人クラブ連合会永年勤続表彰(R2)、長崎県老人クラブ連合会永年勤続表彰(R3)、など。下川尻町在住。 (P13左上の写真)新年会であいさつをする岩本さん(R2) (P13右下の写真) 地域の緑地公園の清掃奉仕活動(H30) (P13左下の写真)地区青少協が行うしめ縄作り用のわらを準備する白山長生クラブの皆さん(H30) 前段 ●(見出し無し)  白山公民館の近くにあるペタンク場には今日も明るい声が響きます。  いつも元気に活動するメンバーの中心にいるのが白山長生クラブ連合会の会長を務める岩本三男さんです。  「運動部では週2回、朝から霊丘公園でグラウンドゴルフ、午後からはほぼ毎日ペタンクをしています。皆さん練習熱心で、色々な大会で優勝や入賞をして大活躍なんですよ」と、笑顔で話します。  岩本さんは、大学卒業後、保健体育の教諭として島原第一中学校に赴任し、その後は第二中学校、第三中学校で教鞭を執り、対馬での離島勤務も経験。  学校では生徒指導、部活動ではサッカーやバスケットボールなどの指導にも情熱を注ぎました。  50歳のとき、父の死去を機に家業であったユースホステルを継ぐために退職します。  「若者のグループ旅行が盛んな時代で、安く宿泊できるユースホステルはとても人気でした。妻と二人で忙しく切り盛りしていた頃が懐かしいですね」と、当時を振り返ります。  現在も「ゲストハウス」の屋号で、学生のスポーツ合宿などを中心に宿泊施設の運営を続けています。 後段 ●地域老人クラブのリーダーとして  64歳の頃に誘われて加入した老人クラブ。運動部に所属してグラウンドゴルフを始めます。 「個人競技なので自分の力だけで完結するところが難しさであり面白いところですね。仲間とわいわい楽しくプレーしています」と、魅力を語ります。  平成28年から島原市グラウンドゴルフ協会の会長を6年間務め、現在は事務局長として活躍しています。  その熱心な人柄から、白山長生クラブ連合会でも役員を歴任し、5年前から会長を務める岩本さん。  活動内容について「奉仕活動などもありますが、総会や新年会など、たくさんの会員の皆さんが顔を合わせて楽しく参加できる行事を大切にしていきたいですね。この二・三年はコロナ禍で実施できていないのでとても残念です」と、語ります。  家業や老人クラブ活動で忙しい日々を送る岩本さん。趣味の海釣りや山の散策など、大好きな自然の中で過ごす時間も大切にしているそうです。  今後の展望については「老人クラブがこれまでの経験や得意分野を生かして地域活動の役割を担っていければと考えています。今の若い人は忙しいですからね。会員や地域の活性化にもつながると思います」  そして、「私は会長という立場にありますが、一人では何も出来ない。何をするにしても役員さん方の協力があってのこと。これからも人とのつながりを大切に、奉仕の心で出来ることをやっていきたいですね」と、語っていただきました。