◆P19 ●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク ▼問合せ先 島原半島ジオパーク協議会(電話65-5540) ◎島原半島の始まり〜早崎玄武岩と国崎安山岩〜  島原半島は、日本列島がアジア大陸から分かれてきた1500万年前(日本海が誕生したころ)には存在していませんでした。 その後、約430万年前になって現在の南島原市口之津町にある早崎海岸の辺りから、海底火山が噴火を繰り返し徐々に成長していきました。  これが島原島(まだ半島ではありませんでした)の誕生と考えられています。 この時の噴火で流れ出た溶岩が固まってできた岩石を「早崎玄武岩」といい、現在でも早崎海岸に行くと見ることができます。  約430万年前から始まった火山活動は、次第に南部から北部へと移っていきます。 その移り変わりの途中である約150 万年前、島原半島南部には安山岩と呼ばれる、やや粘り気のある溶岩を噴出する火山がありました。 この火山の噴火による溶岩が初期の島原半島を形作っていくことになります。  現在もその痕跡を島原半島の南西に位置する雲仙市南串山町の国崎半島の海岸で見ることができます。 この辺りの海岸に見られる「国崎安山岩」と呼ばれる厚い溶岩流や土石流の地層は、約150万年前に存在し、今は海中に沈んでしまった火山体の名残です。  早崎海岸や国崎半島でこれらの火山岩と美しい景色を眺めながら、島原半島誕生の様子を思い描いてみてはいかがでしょうか。 ※観察される際は足元に十分注意してください (写真) 早崎玄武岩(南島原市) (写真) 国崎安山岩(雲仙市) ●図書館へ行こう ◎今月の新刊  『真珠とダイヤモンド』(上・下) 桐野 夏生(きりの なつお)/著(毎日新聞出版) 【内容紹介】   1986年春。福岡の証券会社で出会った佳那(かな)と水矢子(みやこ)は、それぞれ2年後に東京に出ていく夢を温めていた。  佳那は、同期の望月(もちづき)と結託してマネーゲームの渦に身を投じていき・・・。 【作者紹介】  「顔に降りかかる雨」で江戸川乱歩賞「、柔らかな?」で直木賞、「ナニカアル」で島清恋愛文学賞と読売文学賞受賞。  紫綬褒章受章。毎日芸術賞受賞。   ◎島原図書館(電話64-4115) ▼開館時間 9時〜18時 ※金曜20時まで ▼3月の休館日    6日(月)・13日(月)・20日(月)・27日(月)・31日(金)資料整理日  (二次元コード) ◎有明図書館(電話68-5808) ▼開館時間 9時〜18時 ▼3月の休館日  1日(水)資料整理日・7日(火)・14日(火)・22日(火)・28日(火)・31日(金)資料整理日 (二次元コード) ●ふるさと再発見 最初はちょっとだけ「試し掘り」  (写真)遺跡の試し掘りの様子      工事予定地の遺跡の有無などを確認し、事前の調査が必要であると市教育委員会が判断したときは、必要書類の提出を受け、試し掘り(発掘)を行います。  発掘が必要かどうかの判断材料は、現地の地形や工事内容、周辺の発掘履歴などです。  試し掘りは、土の堆積状況を知るため、工事予定地を 2 m×2 m程調査します。その時に、私たちは、土の中にいにしえの人の痕跡があるかを見極めます。  その痕跡は、遺物(陶磁器や土器、石器など)、遺構(建物跡、お墓など)の有無などにより現れます。  調査結果と工事の掘削深度や盛土を比べ遺跡の保護が図れるか再確認します。  工事などが遺跡に影響がない場合は、手続き完了後工事着手が可能です。  また、工事が遺跡に影響ないことを確かめるために工事に市教育委員会職員が立ち会いを行う場合もあります。  一方、遺跡に影響がある場合は、遺跡の保護にかかる協議を行います。  その上で、遺跡の保存ができない場合、その部分で発掘調査が必要となります。  調査に向けての更なる協議(費用積算や予算措置、発掘時期の調整など)も必要ですので、余裕のある事業計画をお願いします。 ▼問合せ先 社会教育課