つなごう!未来へ 島原半島世界ジオパーク71 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ●「九州オルレ(南島原コース)」   毎月、島原半島内のジオサイトやその見どころを紹介するこのコーナー。今回は「九州オルレ(南島原コース)」を紹介します。 ▼九州オルレ(南島原コース)  「オルレ」は、韓国・済州島の方言で「通りから家に通じる狭い路地」という意味です。済州島を発祥とし、九州内に広がった自然を楽しむウォーキングコースを「九州オルレ」と呼んでいます。島原半島の最南端・早崎半島にある九州オルレ・南島原コースのテーマは、「潮しおさい騒を聞きながら、南蛮貿易で栄えた港町を歩く」 で、このコース沿いにはたくさんのジオパーク的見どころがあります。 @口之津港(スタート)  天然の入江を活用した港。開港450年という長い歴史を持ち、南蛮貿易や三池からの石炭の積み出し港として栄えました。現在は天草ジオパークへの玄関口にもなっています。 A野田堤・烽の ろしやま火山  早崎半島の最高峰で標高は84メートル。マグマのしぶきが積み重なってできた山です。 B幻の野の むき 向の一本松  もともと大きな松の木があったことが名前の由来。150万年間にわたって島原半島をつくり上げた火山群が一望できます。 C 瀬せ づめざき詰崎灯台  早崎瀬戸の豪快な潮の流れが見えます。大潮のときには渦潮が見えることも。 D島原半島の始まり  島原半島が生まれたのは今からおよそ430万年前。それがどんな噴火で始まったのかを伝える地層群が観察できます。 Eアコウ群落  成長が早く、石垣をがっちり固定することから、防風林や防潮林として活用されてきたアコウの樹。樹齢300年を超える大きなアコウの群落は、南島原市の天然記念物です。 F口之津灯台  溶岩流がつくる高台の上に建ち、口之津港に出入りする船の安全を見守っています。灯台の周りに広がる、赤土を利用したジャガ畑も必見。 G口之津歴史民俗資料館(ゴール)  南蛮貿易や石炭の積み出し港として栄えた口之津の歴史を紹介する資料館。建物はかつての税関で、長崎県の文化財に指定されています。 ▼「九州オルレ(南島原コース)」のコースマップ  オルレコースには、赤と青のリボンや標識などが設置され、誰もが気軽に歩けるようになっています。「九州オルレ(南島原コース)」で、ぜひ、素晴らしい景色を満喫してください。  コース全体の距離:約10km、所用時間:3〜4時間 ▼問い合わせ先 南島原市商工観光課(050‐3381‐5032)