●新年のごあいさつ 地方創生協働のまちづくりへ  新年明けましておめでとうございます。  市民の皆様には、ご家族お揃いで輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。  本年は、私が就任して1期4年目の集大成となります。  今年も「とことん子育てにやさしい街づくり」、「高齢者が輝く街づくり」、「若者がチャレンジできる街づくり」の3つの柱を中心に市民皆様と協働のまちづくりを積極的に進めてまいります。  さて、昨年の本市の出来事を振り返りますと、昨年は市制施行75周年という三四半世紀の節目を迎え、記念式典や多くのイベントで市民皆様とお祝いするとともに、75年の長きにわたり築かれてきた市制の歴史を未来へつなぎ、更に発展させる意を新たにする年でもありました。  また、「地方創生元年」と位置付けたまちづくりのスタートの年でもあり、将来の本市の在り方を見据えた「島原市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定しました。  これに併せ、本市出身の漫画家・小西紀行先生と制作したキャラクター「島原守護神しまばらん」も完成しました。今後は、このキャラクターをイベントやさまざまな商品などに活用していただくことで、地域活性化につなげてまいりたいと思っております。  さらには、世界ジオパークが、ユネスコの正式事業に承認されたことで島原半島ジオパークの認知度も向上し、観光や教育などの地域振興に向けた取り組みに弾みがつくものと期待しています。  また、松平家島原藩主のルーツであります愛知県幸田町へ市民訪問団100人で訪れ、歴史を紐解き、友好の絆を強くすることができました。  そのほか、ふるさと納税の拡充や新しい防災行政無線の運用開始、新たな観光交流センター「清流亭」のオープン、子育てにやさしいまちづくりを推進する根幹ともいうべき2人目以降の保育料無料化や中学生までの医療費助成拡大、子どもたちの競技力向上や指導者の育成を見据えた日本体育大学との体育・スポーツ振興事業、地域経済の活性化を目的に販売した商品券や旅行券、空き家を活用した体験シェアハウス事業などにも取り組んだ1年でありました。  さて、本年は、1月1日に旧有明町と合併して10周年を迎えます。1月17日には、合併10周年記念式典のほか、市民皆様も参加できる催しを行いますので、多くの皆さんで合併10年をお祝いしたいと思っております。  また、本市にとって決して忘れることのできないあの未曾有の大災害「雲仙・普賢岳噴火災害」から四半世紀となる25年を迎えます。当時、消防団員であった私にとりましても、特別な思いが込み上げてきます。6月3日には追悼式を開催するとともに、復興した島原の姿を全国にPRする事業にも取り組み、災害の伝承と今次災害で得た教訓を生かした災害に強いまちづくりを推進してまいります。  さらには、昨年策定した総合戦略に掲げる、「しごとをつくり、安心して働けるようにする」、「新しいひとの流れをつくる」、「若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる」、「時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守る」の4つの分野について、果敢に取り組んでまいります。  また、10月には、第29回全国健康福祉祭ながさき大会「ねんりんピック長崎2016」が本市でも開催され、サッカー、弓道の2競技を実施いたします。一昨年の長崎がんばらんば国体に負けないおもてなしで選手をお迎えしたいと思っていますので、市民皆様のご協力をお願いいたします。  市庁舎の建て替えにつきましては、市民の皆様が利用しやすく、将来の市の拠点となるような新庁舎建設を目指し進めてまいります。  友好親善の交流につきましては、本年、幸田町からの訪問団が来島される予定であり、さらなる交流促進を行うとともに、兄弟都市の豊後高田市や姉妹都市の福知山市との交流も進めてまいります。  観光面につきましては、JRグループが中心となり実施される「長崎デスティネーションキャンペーン」を活用した観光客誘致や、鯉の泳ぐまちを時間的に交通規制することで、ゆっくりまち歩きができる環境整備を行います。  教育の分野では、日本体育大学との連携事業を引き続き実施するとともに、子どもたちが夢を持つことの大切さを学ぶ夢の教室も継続して取り組んでまいります。  また、地域高規格道路「島原道路」の整備促進や、九州新幹線長崎ルートの開業を見据えた公共交通の連携強化などについても、本市の最重要課題として、国・県をはじめ関係機関と連携し取り組んでまいります。  こうした施策を推進し「市民目線に立った オンリーワンの島原」の実現に向け取り組んでまいりますが、さまざまな施策を推進していくためには、市民皆様お一人お一人が一緒になって、共に取り組んでいただくことが不可欠であります。  「街が賑わい 人がふれあい 支えあう」市民が主役の島原市を創るため、引き続き全力で市政の舵取り役として邁進してまいりますので、皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げます。  結びに、皆様にとりましても、本年が素晴らしい年となりますよう心から祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。 (写真1)市制施行75 周年の節目の年を祝いました (写真2)島原ふるさと創生「島原守護神しまばらん」が誕生しました (写真3)市民訪問団100人が愛知県幸田町を訪れ、交流を深め合いました (写真4)日本体育大学と「体育・スポーツの推進に関する協定」を締結しました (写真5)観光交流センター「清流亭」がオープンしました (写真6)空き家を活用した「体験シェアハウス事業」を実施しました