●ふるさと再発見 ○市指定文化財  島原市指定文化財として、「日米親善人形」と「甚三郎山」の2件を新たに指定しました。  ・日米親善人形(通称「リトル・ メリー」)(所蔵:第一小学校)  昭和2年にアメリカから日米の緊張緩和のために約1万2000体の親善人形が日本に送られました。  昭和16年に日米が開戦すると、敵国の人形であるとして多くの日米親善人形が焼却されましたが、第一小学校にあった人形は、ひな人形の木箱の中に隠されて戦禍を免れました。  全国で約330体の日米親善人形が残っていますが、県内で残っているのは島原市と平戸市の二体のみで島原の戦中戦後の歴史・文化・教育を知るうえで貴重な資料です。  (写真)日米親善人形(「リトル・ メリー」)の写真  ・甚三郎山(萩原二丁目)  寛文6(1666)年7月13日、島原藩の家老志賀玄蕃允(しが げんばのじょう)(甚三郎)は、藩主高力隆長(こうりき たかなが)の過酷な政治を強くいさめ、手討ちになりました。その場所が甚三郎山と伝わっています。  領民は自分たちのことを思って 藩主をいさめた玄蕃允の徳をしのび、文化3(1806)年に当時の藩主松平忠馮(ただより)の許可を得て甚三郎山に普賢菩薩の祠を建立し、その後も領民によって祠や灯籠が建てられています。  江戸時代の人々の忠臣に対する思いが受け継がれ続けた場所として、また、島原藩を治めた高力氏に関係する数少ない貴重な史跡です。  (写真)甚三郎山の祠・灯籠の写真 ●クローズアップ  ○「ちぐさ倶楽部」  (写真)「ちぐさ倶楽部」会員の集合写真  有明公民館の一室から「いつまでも役に立ちたし落葉?」と俳句を詠む声が聞こえてきます。  今回、紹介するのは、健康で楽しくをモットーに俳句会などを開いている「ちぐさ倶楽部」の皆さんです。  同倶楽部は、昨年の11月に立ち上がったばかりです。6人の会員が月1回、有明公民館にテーマに沿った句を持ち寄り、その句を詠みあげた後、感想や意見などを話します。そのほかに会員の親睦のため、旅行やカラオケなど皆さん一緒になって楽しむ活動も行っています。  代表の柴田ちぐささんに話を伺うと「有明町に俳句の会があればと思っていたところ、皆さんの協力でこの倶楽部を立ち上げることができました。倶楽部では俳句づくりを楽しむことはもちろん、いろいろな遊びを 通じて、仲間との絆を大切に健やかに楽しく過ごしたいです。また、有明文化協会の活動にも微力ながらお手伝いしていきたいです」と話してくれました。  会員の皆さんは、「俳句を通じていろいろな交流ができました。これからも生きがいづくりとして活動していきたいです」と笑顔で話してくれました。  俳句を通して、生きがいづくり、仲間づくり、健康づくりを始めてみ ませんか。   「ちぐさ倶楽部」に興味のある人は、代表の柴田さん(68−3385)に 問い合わせてください。  (写真1・2)ちぐさ倶楽部の会員が俳句を詠みあげている写真と俳句を書いている様子