●市長と新成人者との座談会  1月3日、今年めでたく新成人を迎えた島原市出身の各地区代表者14 人と市長との座談会が、島原文化会館で行われました。  座談会では、新成人者から島原のまちづくりなどに対するさまざまな提案をはじめ、将来の夢などが語られました。 市長)新成人、誠におめでとうござ います。島原に対する皆さんの思い、そしてこれから島原にどうあってほしいか、皆さんが日ごろ感じている率直な意見を聞かせていただき、これからの島原市政の運営の参考とさせていただきたいと思います。 ▼新成人となった感想 伊藤)周囲の人への感謝の気持ちを忘れず、責任ある行動を心掛けたいと思います。 安野)これまで充実した生活を送れたのも、たくさんの人の支えと周りの環境のおかげだと感謝しています。 梶山)チャレンジ精神を持ち、社会に貢献できる人間になりたいと思います。 吉川)今までお世話になった人への感謝の気持ちを忘れず、これからいろいろなことに挑戦して、頑張っていきたいと思います。 加納)一つ一つの行動に責任が伴って来るので、きちんと理解して行動したいと思います。 村里)いろいろな人に支えられているとあらためて感謝の気持ちで一杯です。社会人としてさらに自分の言動や行動に責任があるという ことを自覚して、さまざまなこと に挑戦していきたいと思います。 井川)将来はビジネスオーナーになるのが夢です。他の成人者に負けない気持ちで一生懸命頑張っていきたいと思います。 今積)社会の一員として貢献できるよう精一杯頑張っていきたいと思います。 中川)不安と期待はありますが、いろいろなことにチャレンジして頑張っていきたいと思います。 末永)成人したことで単独で法律行為が行えるので、言動に責任を持とうと思います。 本多)あらためて大人になったことを実感しました。これから自分に何ができるのかを考えて、島原のために貢献していきたいと思います。 大場)自分で責任を取らなくてはいけないという自覚が生まれました。また、社会人になって役に立つ存在になりたいと思います。 田浦)大人の仲間入りをしたことをしっかり自覚して、責任ある行動をとっていきたいと思います。 森川)就職が決まり、社会人の一人としての自覚を持ちながら、ここまで育ててくれた環境にも感謝の気持ちを忘れずに過ごしていきたいと思います。 ▼新成人となった感想今、興味や関心のあることは 伊藤)大学でスポーツについて勉強しています。2020年の東京五輪に向けて、どのような社会貢献ができるか興味があります。また、将来はスポーツを支えていける人材になりたいと思います。 安野)地域でインターンシップをしていて、まちづくりに関することに興味を持っています。また、その中でさまざまな形で奮闘している社会人に会う機会が多くあり、世の中の仕事にも興味があります。 梶山)農業をしているので、どうしたら自分の野菜、島原の野菜を全国や世界に売り出して行けるのか。また、野菜のほか自分自身を売り出していくため、人脈づくりも頑張りたいと思います。 吉川)大学で情報メディアについて学んでいます。映像や音響CGなど多岐にわたる分野に触れることができ、知れば知るほど関心は深まるばまりで学ぶことの楽しさを日々感じています。 加納)工学部建築学科に所属しているので、建築に興味があります。将来は防災関係の技術の仕事につきたいと考えています。 村里)虐待や待機児童など、保育全般のことに関心があります。子どもたちを守る側になった今、私たち大人が協力して子どもの成長を支えていかねばならないと思います。 井川)将来、事業を進めるに当たって、周りの人の意見を聞いたり、興味や関心があることを見つけたいと思います。 今積)私が通っている短大の卒業生にLGBTの人がいて、その人の講演を聞いたときからLGBTに関心を持つようになりました。LGBTへの偏見がなくなれば良いと思います。 中川)飲食店でアルバイトをしているので、バーボンウイスキーに興味があります。どれも少しずつ味が違って楽しいです。 末永)大学でドイツ語を学んでいて、3カ月後にドイツに留学します。昨年の11月にフランスのパリで同時多発テロがありました。その後、イギリスも空爆に参加し、ドイツも軍事作戦に参加すると表明し、第三次世界大戦が始まるのではないかとささやかれています。今後の世界情勢が気になります。 本多)私は小学校から高校までラグビーをしていました。現在もラグビースクールで小学生などに指導しています。日本代表が世界でどこまで通用するか、活躍するかによって、子どもたちの目標となるので目が離せないです。 大場)外国で和菓子がどこまで通用するか。アメリカやフランスでは、和菓子は知られていますが、世界のどこまで和菓子が受け入れられているのか、興味があります。 田浦)教師になることを目指しているので、そのために必要な能力や知識をしっかり付けたいと思います。 森川)保育士になるので「無資格保育」について関心があります。個人的には、保育士が少なくなっていく中、無資格保育も仕方ないのかなと思います。 ▼島原市の良いところ・足りないところは 伊藤)海や山など自然が豊かなところやスポーツする環境が整っていますが、その魅力を十分伝えきれていません。若者の情報源であるSNSなどを活用して、魅力を発信していけば良いと思います。 安野)自然が豊かで、食べ物がおいしく、人は温かいが、交通の便が悪いところや、たくさんある観光資源をうまく活用できていないと思います。 梶山)たくさんの観光名所や特産品がありますが、何かに特化したものがないと、ブランド力に欠けると思います。 吉川)自然が豊かで、水がきれい、温かい人が多いが、雇用が少なく、交通の便が良くありません。若者の働く場所を確保するため、企業誘致に力を入れてほしいと思います。 加納)水がおいしい、緑もいっぱいで自然が豊か。また、スポーツも盛んですが、若者の流出が多いので、若者が留まってくれるような何か新しいことを始める必要があると思います。 村里)自然が豊かなところは、本当に自慢です。豊富な水と緑、優しくてきれいな空気は、心のリフレッシュになります。島原にしかない自然の豊かさをより積極的にPRしていってほしいと思います。 井川)自然豊かで、住みやすいが、若者が楽しめる場所が足りない。若者のニーズに合ったものを増やしたほうが良いと思います。 今積)昔はなかった観光施設があり、びっくりしました。水がきれいなところが有名で、それを生かせるように鯉が泳いでおり、魅力的ですが、若者向けの店が少ないと思います。 中川)自然豊かで、人のつながりがありますが、若者が島原を離れて行ってしまうので、活気が欠けている気がします。 末永)将来、語学を生かした仕事に就こうと思うと、島原では、ほとんど職がなく、戻って来ようと思ってもなかなか難しい。そういうところが、人口減少に繋がっているのではないかと思います。 本多)地域の結束力があり、市民体育祭など、さまざまな場所で盛り上がり、とても雰囲気が良い。しかし、年々若者が減り、活気が無くなっている。若者が働く場所を増やせば活気がでると思います。 大場)食べ物のおいしさは、島原市が誇る良いところですが、交通の不便さは、これから改善すべき点だと思います。 田浦)水や空気がきれいで、地域の繋がりがあって、食べ物がおいしく、暮らしやすいが、若者向けの娯楽施設が少なく活気がない。そのような施設を増やすと人口増に繋がると思います。 森川)自然が豊かで、住みやすく、方言が好きですが、娯楽施設が少ないと思います。 市長)自らの専門性を高めることはもちろんですが、それ以外にもいろいろな体験をしたり、経験を積んで、視野を広めてください。その経験がきっと社会人になったときに役に立つと思います。 ▼将来に向けての抱負 伊藤)残りの学生生活の中で、自分がやりたいことは何かを明確にし、その夢を実現させるための努力をしたい。また、育ててもらった地元島原に貢献できるような人材になりたいと思います。 安野)これまで学生で受け身の人生だったが、これからの1年で将来何をしたいのか、社会で自分がどうしたら役に立てるのかを考えて、社会人という気持ちで学生生活を送りたいと思います。 梶山)これから農業を担っていく世代なので、地域農業の発展に貢献できるような農家になり、また、子どもが農業を夢見るような魅力ある産業にしていきたいと思います。 吉川)大学でメディア関係の知識をしっかり身に付け、その関係の仕事に就きたい。また、将来的には地元島原に貢献できるような人になりたいと思います。 加納)将来は建築業界で活躍できる人になりたい。いろいろな人から応援され、信頼される人になりたいと思います。 村里)春から保育士として社会人1年目を迎えます。子どもたちだけでなく、保護者からも信頼してもらえるよう、日々、笑顔と向上心を忘れず頑張っていきたいと思います。 井川)家庭を持ちたい。若く動けるときにしっかりと仕事をして、23歳を一つの節目としてこれから頑張っていきたいと思います。 今積)4月から保育士として働きます。子どもの立場になって考えられる保育士になれるよう努力していきたいと思います。 中川)1年1年成長して行きたいです。薬剤師という夢があるので、実現できるように全力で頑張りたいと思います。 末永)将来は、具体的に決めていませんが、若いうちに日本を出て、さまざまな国を見て、いろいろな経験を積み、あらためて日本の良さを知り、視野をさらに広げていきたいと思います。 本多)学生ですが、2年後には理学療法士の免許を取得して、島原市に帰ってきたい。島原では高齢者などのサポートをしたいと思います。 大場)和菓子職人は一生が修行。これから始まる長い修行を途中で諦めず、立派な和菓子職人となり、島原に恩返しができたらと思います。 田浦)将来は、教師になり、これからの日本を支えてくれる人材を生み出すという形で、社会に貢献したいと思います。 森川)今まで以上に責任感を持ち、すぐに大人らしくなれるわけではありませんが、確実に成長していきたいと思います。 市長)本日は、20歳を迎えられた皆さんと有意義な懇談ができましたことを大変うれしく思います。   皆さんの前向きにチャレンジしようとする気持ちが伝わってきました。自分自身を信じて、失敗を恐れず前向きにチャレンジしてください。   思わぬところで、運やチャンスが巡ってくる場合がありますので、「前向きに動ける新社会人」として皆さんのご活躍を心から期待します。そして、限りない成功をお祈りします。 (写真)島原市のまちづくりなどについて語り合う参加者の皆さん (有明地区)伊藤 奨(いとう しょう)さん (有明地区)安野 由夏(やすの ゆか)さん (三会地区)梶山 敬文(かじやま たかふみ)さん (三会地区)吉川 薫奈(よしかわ ゆきな)さん (杉谷地区)加納 大(かのう だい)さん (杉谷地区)村里 歩実(むらさと あゆみ)さん (森岳地区)井川 省吾(いがわ しょうご)さん (森岳地区)今積 理賀子(いまずみ りかこ)さん (霊丘地区)中川 大志(なかがわ だいし)さん (霊丘地区)末永 百優(すえなが もゆ)さん (白山地区)本多 太樹(ほんだ たいじゅ)さん (白山地区)大場 祝子(おおば しゅくこ)さん (安中地区)田浦 立樹(たうら りき)さん (安中地区)森川 友紀子(もりかわ ゆきこ)さん (島原市長)古川 骼O郎(ふるかわ りゅうざぶろう)