●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク75 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ○ユネスコ世界ジオパークの目指すもの  毎月、島原半島内のジオサイトやその見どころを紹介するこのコーナー。今回はユネスコ世界ジオパークの目指すものについて紹介します。 ▼ユネスコとは 昨年11月17日、フランスのユネスコ本部で行われた第38回ユネスコ総会で、「世界ジオパークネットワーク」が正式にユネスコの事業(「国際地質科学ジオパーク計画 略称:IGGP)」)となりました。  ユネスコ(UNESCO:日本名は「国際連合教育科学文化機関」)は、二つの世界大戦をきっかけに、昭和20年11月に設立された国際連合の専門機関です。ユネスコの理念は教育、科学、文化の振興を通じて戦争をなくし、世界平和と人類の福祉の促進を実現することで、平成28年2月現在、この理念に賛同した195の国がユネスコに加盟しています。 ▼ユネスコ世界ジオパークで何が変わる?  ユネスコは、理念を実現するためにさまざまな取り組みを行っています。特に自然環境を守ることを目的とした代表的な取り組みには、すでに「世界遺産」と「ユネスコエコパーク」があったのですが、なぜ、そこに「ユネスコ世界ジオパーク」が加わったのでしょうか。  昨年7月現在、163カ国に1031件ある世界遺産のうち、世界自然遺産は197件ありますが、地質学的価値を含むものはあまり多くありません。また、ユネスコエコパークは、2月現在、120カ国に651件ありますが、ここで守られているのは主に生態系や自然環境です。つまりこれら2つのしくみでは、地質学的価値を持つ自然遺産を守るのが難しいのです。  ユネスコ世界ジオパークは、世界遺産やユネスコエコパークだけでは実現が難しい、地質学的価値を持つ自然遺産を守りながら活用し、持続可能な地域社会をつくるためのしくみなのです。  ユネスコは、今まで世界ジオパークネットワークが行ってきた取り組みそのものを評価しました。ですので、私たちの取り組みに大きな変化があるわけではありません。地域にある地質学的価値を持つ自然遺産を守りながら、未来を担う子どもたちがずっと島原半島で幸せに暮らしていけるような地域社会をつくる。これを実現するために、今まで継続してきた活動を拡げ、その質を高めていく必要があります。まずは、地球活動がつくった素晴らしい大地の上で暮らしていることに、関心と誇りを持つことが重要ではないでしょうか。  今後も、地域の皆さんが島原半島の素晴らしさをあらためて発見できるような事業を実施していきますので、ぜひ、ご参加ください。  次回は、南島原市の布津町にある“世界一”を紹介します。 ●〜雲仙・普賢岳噴火災害25 年イベント企画〜「親子で遊ぼう! 防災キッズワークショップ」 雲仙岳災害記念館では、噴火災害25年イベントとして、「防災キッズワークショップ」を実施しています。  ゲームや遊びを通して防災について楽しく学んでみませんか。 ▼と き 毎月最終日曜 13時〜14時30分 ▼参加料 200円 ※有料ゾーン見学者は100円 ▼対象者 小学生以上(ただし先着60人) ▼問い合わせ先 雲仙岳災害記念館(65-5555) 〜主なプログラム〜 ◎第一部 みんなでチャレンジ(約40分) ◎第二部 防災ゲームであそぼう!(約40分)