●ふるさと再発見 ○長崎県指定史跡 島原城跡  島原城は、1618(元和(げんな)4)年に松倉重政(まつくらしげまさ)が着工し、1624(寛永元)年に主要部分が完成したと考えられます。  県内の藩庁として機能した城の中では、敷地面積や櫓・門数、建築・石垣の規模の点で最大の城郭です。  中心部は、本丸・二ノ丸・三ノ丸が南北に並ぶ構造で、その周囲には家臣団屋敷を取り込んだ外曲輪を構えて城の外郭線を形成しています。敷地全体の規模は、東西約350メートル、南北約1200メートルで、平面は長方形を基調としています。  中世から続く森岳城を踏襲し構築された城郭で、江戸時代に幕府が新規築城を原則禁止していた中で築城が許された全国的に見ても数少ない城郭です。  その内部構造は極めて特徴があり、大手口から本丸に至るまでの複雑な城道(しろみち)や30基を越える外曲輪の櫓群(やぐらぐん)など、防御を意識した堅固な遺構が残っています。  また、本丸北半分を占める広大な虎口空間の石垣には、桃山時代からの伝統的な様式の鏡石・立石が認められる一方、各曲輪の高石垣には江戸時代前期の先進的な技法を見ることができ、慶長から元和の築城技術の転換期の様子が状態良く残っています。  今回の県史跡として指定されたことは、島原城の文化的な価値が認められ、歴史・自然を生かした観光都市島原のさらなる励みとなります。 (写真)県指定史跡「島原城跡」の写真 ●クローズアップ  ○島原市地域おこし協力隊「光野竜司(みつの りゅうじ)さん」 (写真)畑の前で笑顔の光野竜司さん  今回、紹介するのは、1月から島原市地域おこし協力隊として活動している光野竜司さんです。  光野さんは、東京都出身の25歳。大学卒業後、IT関連企業や農作物の直売所を開設する仕事に携わりました。旅行するのが大好きで、九州を旅行中、本市を訪れた際、市のホームページに地域おこし協力隊の募集があることを知り、すぐに応募しました。  光野さんは、「田舎に住みたいと思っていたところ、島原に出会いました。島原は、海と山が近くにあり、景観もすばらしく、実際住んでみるととても暮らしやすいです」と話してくれました。  今後の取り組みについて伺うと、「農家の新しい販路拡大の支援を考えています。今は、地元の農家の皆さんの話を伺いながら、どういうことができるかを模索しているところです。島原の農作物は種類が豊富で、農家の皆さんも質にこだわりを持って農作物を作っていますので、セールスポイントがたくさんあります。島原ならではの流通モデルができると思うので精一杯頑張ります」と笑顔で話してくれました。  光野さんのこれからの取り組みが島原の地域おこしのひとつとなることが期待されます。  光野さんをはじめ、地域おこし協力隊の取り組みに興味のある人は、フェイスブックをご覧ください。  「愛らしい島原」検索  ▼問い合わせ先 政策企画課(電話62−8012)