●ふるさと再発見 ○松倉重政と大坂の陣  徳川幕府が豊臣家を滅ぼした大坂の陣は、1614(慶長19)年の「冬の陣」と、1615(慶長20)年の「夏の陣」の2度にわたり戦われました。松倉重政は、この合戦に大和国の大名として参加しています。  冬の陣を描いた「大坂城仕寄之圖(しよりのず)」には、大坂城南東の出丸「真田丸」に対峙する場所に「松倉豊後守」の名前が見えます。 夏の陣では、大和方面から大坂城に進軍し、後に島原の乱で原城攻撃にも参加した水野勝成らとともに、道明寺で大坂方の後藤基次らと戦っています。その後、5月7日に大坂城が落城し大坂の陣は終焉します。  この大坂の陣の戦功により、松倉重政は、1616(元和2)年に1万石から4万3千石に加増され、大和国五条二見藩から肥前国島原藩へ入封し、島原での松倉家の治世が始まります。 (写真)大坂城仕寄之圖(部分)国立国会図書館所蔵 ●クローズアップ  ○島原市地域おこし協力隊「松原正武(まつばら まさたけ)さん」 (写真)畑の前で笑顔の光野竜司さん  今回、紹介するのは、1月から島原市地域おこし協力隊として活動している松原正武さんです。  松原さんは、兵庫県出身の40歳。アートを追求するフォトグラファー(写真家)として、広告やデザインの仕事に携わってきました。  若いころから「いつか田舎暮らしをしたい」と憧れを抱いていた松原さん。いろいろな自治体の事業を調べる中、島原市の積極的な姿勢や新 たなことに挑む点に魅力を感じ、地域おこし協力隊への応募を決めたそうです。  松原さんは、「島原は湧水など自然が豊富で、現在、古民家を借りて、恵まれた環境の中で生活できることが幸せです」と話してくれました。  今後の取り組みについては、「カメラやインターネット、撮影、動画編集など、今まで培ってきた知識や技術を駆使して、地域の魅力を発信 したり、ソーシャルネットワークを使って人々の心をつなぐ仕組みを構築していきたい」と笑顔で話してくれました。  松原さんのこれからの取り組みが島原の地域おこしのひとつとなることが期待されます。  松原さんは観光パンフレットなどに載っていない地域の情報を求めています。ぜひ、紹介したいと思う情報がありましたら、政策企画課に連 絡してください。また、松原さんをはじめ、地域おこし協力隊の取り組みに興味のある人は、フェイスブックをご覧ください。  「愛らしい島原」検索  ▼問い合わせ先 政策企画課(電話62−8012) (写真)松原さんの活動の様子