○国民健康保険の財政状況  平成27 年度決算状況については、前年度繰越金や国保財政調整基金の取り崩しで財政収支の均衡を図りました。  国民健康保険加入者数は年々減少している一方で、1人当たりの医療費は増加傾向にあり、国保財政は依然厳しさを増していくことが推測されます。   ◇歳入 86億839万円  補助金・交付金 60億4197万円(70.2%)  国民健康保険税 13億2138万円(15.3%)  一般会計繰入金 8億3348万円(9.7%)  基金繰入金 3億円(3.5%)  繰越金 9669万円(1.1%)  その他 1487万円(0.2%) ◇歳出 85億3939万円  保険給付費 48億1508万円(56.4%)  拠出金・納付金 32億2764万円(37.8%)  基金積立金 3億7万円(3.5%)  その他 1億2191万円(1.4%)  保健事業 7469万円(0.9%) □厳しい財政状況  国民健康保険(国保)は、病気やけがのときに安心して医療が受けられるように、加入者が保険税を出し合い、必要な医療費に充ててお互いに助け合う医療保険の一つです。  近年、本市の国保財政は厳しい状況が続いています。国民健康保険特別会計は、平成18年度から単年度収支は赤字が続いており、前年度繰越金や国民健康保険財政調整基金を取り崩して収支を図ったところです。  こうした厳しい状況の中、市が国保財政の改善に取り組むことともに、加入者一人一人が自分の健康に関心を持つことが国保財政改善への第一歩です。 □医療費と保険税  国保財政の悪化には、加入者数は年々減少している一方で、加入者の高齢化や医療の高度化などによる1人当たりの医療費の増加が影響しています。  医療費に対する国保税収入の割合は、平成19年度で39%でしたが、平成27年度では27%となっています。  一方で、平成23年度に国保税率などの改定を行いましたが、加入者の減少や景気の悪化などを背景とした加入者の収入の減少などにより、税収が伸び悩んでいることも原因の一つとなっています。 ◇国保加入者、医療費、国保加入者1人当たりの保険税・医療費の推移 年度 国保加入者 医療費 1人当たりの国保税 1人当たりの医療費 平成23年度 1万7231人 58億1370万円 8万6648円 33万7398円 平成24年度 1万6772人 58億1236万円 8万6316円 34万6551円 平成25年度 1万6342人 58億9779万円 8万8969円 36万898円 平成26年度 1万5812人 56億7126万円 8万7483円 35万8668円 平成27年度 1万5339人 56億6840万円 8万7382円 36万9542円 ◇医療費を抑えるには? ▼「特定健診」を受けましょう  国保の医療費を抑えるためには、私たち一人一人が健康な体を維持することが大切です。  国民健康保険では、皆さんの健康を守り、安心して生活できるように、特定健康診査・特定保健指導の実施などを行い、病気の早期発見・早期治療、重症化を抑えるなどの健康づくりを進めています。  年に一度は必ず健診を受け、健康づくりに努めましょう。 ▼「ジェネリック医薬品」を活用しましょう!  ジェネリック医薬品とは、低価格でありながら、新薬と同等の安全性や効能・効果が認められた医薬品のことです。  窓口での負担も減りますので、かかりつけの医療機関や薬局に相談し、積極的に活用しましょう。 ※「ジェネリック医薬品希望シール」は市役所窓口で配布しています ▼問い合わせ先 保険健康課国民健康保険班(63-1111内線231)