◎つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク94 島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ○〜噴火を生き抜いた赤い実〜シマバライチゴ 毎年11月中旬になると、島原まゆやまロードの沿道に房状の赤い実がたくさんみられます。シマバライチゴの実です。  シマバライチゴは、東南アジアから中国大陸南部や台湾など、暖かい地域に自生するバラ科の野イチゴです。日本では島原や大村、熊本県の天草など、限られた地域にしか見られない希少種で、環境省の「レッドデータ:絶滅危惧U類」に指定されています。   1904 (明治37)年、小学校教諭の大島清氏が眉山で発見し、その後植物学者の牧野富太郎氏により、それが日本で最初であることが認められたため、「シマバライチゴ」と命名されました。 眉山の群落自生地は、昭和35年3月22日、「島原のシマバライチゴ自生地」として長崎県の天然記念物に指定されています。  南千本木地区のシマバライチゴ自生地は、平成5年5月から6月にかけて頻発した火砕流の熱風や土石流に襲われてしまいましたが、噴火後、生き抜いたシマバライチゴの種が再び芽吹きました。噴火によって周囲の植生が失われ、日当たりが良くなったためか、シマバライチゴの群落は、さらにその自生地を拡げています。災害を経験したにもかかわらず、細くて強いつるをしっかり伸ばして空に伸びていくさまは、災害から繰り返し立ち直る島原の人の気持ちを表しているかのようです。 ○〜島原半島の魅力を発信し、地域を盛り上げよう〜ジオパークガイド養成講座の受講生募集  ガイド仲間とともにジオパークを盛り上げ、島原半島発展の一翼を担う意欲ある人を募集しています。なお、開講式および1 回目の講座は11月18日(土)9時から雲仙やまびこ会館(雲仙市)で開催します。なお、2回目以降は受講生と調整して決定します。 ▼開講時期 11月から平成30年2月まで(全9回) ▼主な内容 ガイドの意義や必要性、島原半島の歴史・自然・地形地質に関する座学、島原半島内のジオサイトの見学会、ジオサイトでの説明の実践など ▼受講料 1000 円(保険料含む)※2回目以降に徴収します ▼申込期限 11月15日(水) ▼申込方法 電話またはFAXで申し込んでください ▼申し込み・問い合わせ先  しまばら観光おもてなし課(62-8019・FAX62-8006)  島原半島ジオパーク協議会(65-5540・FAX65-5542) ※ FAX の場合は、住所・氏名・生年月日・電話番号を明記 ○第15回島原半島ユネスコ世界ジオパークセミナー  島原半島の歴史・文化・自然、そしてそれらを支えるジオの魅力を、毎月やさしく紹介します。 ▼と き 11月25日(土)講話10時〜11時 発電所見学11時20分〜12時 ▼ところ 小浜町南本町公民館(雲仙市小浜町) ※講話後、小浜温泉バイナリー発電所に移動します ▼参加料 無料 ▼講 師 井手 大剛(いで だいご) 氏(洸陽電機小浜出張所) ▼題 目 温泉から電気が生まれる仕組み 〜小浜温泉バイナリー発電所を探ろう〜 ▼内 容 発電所の中を見学しながら、小浜温泉を活用して電気を作り出す仕組みを学びます