◎New☆Faces 〜島原市地域おこし協力隊〜 (写真)地域おこし協力隊 吉岡 慈文(よしおか ひろふみ)さん(29歳)  7月から島原市地域おこし協力隊として活動している吉岡 慈文さんは、雲仙市千々石町出身の29歳です。  京都の大学でアジアの歴史を学ぶ中で史跡や文化などに興味を持ち、大学卒業後に歴史や史跡に関わる仕事に就いた後、地元に戻ってきました。ある日偶然、知人の紹介で「島原市地域おこし協力隊」の募集を知りました。前職での仕事柄、島原の歴史の面白さや珍しさを知っていた為、「魅力ある島原をもっとたくさんの人に知ってもらいたい」という思いから応募を決意したそうです。  「残念ながら、今の島原には歴史や文化を見たり、学んだりする展示施設が少ない。誰にでも理解できる、分かりやすい形で島原の魅力を理解してもらえるように、8月から新たに加わった庄司隊員と一緒に分かりやすい情報発信を目指していきたい」と今後の目標を話してくれました。 (写真)地域おこし協力隊 庄司 航(しょうじ わたる)さん(38歳)  8月から島原市地域おこし協力隊として活動している庄司 航さんは千葉県出身の38歳です。  高校卒業まで千葉県で過ごした庄司さんは京都大学大学院に在学中、ケニア農村で計2年におよぶ文化人類学のフィールドワークを実施しました。その中で、通常の学術論文では表現しきれない現地でのさまざまな経験を、漫画で表現する試みを実践してきました。  漫画作品は庄司さんが事務局員として活動するNPO 法人のウェブサイトに掲載するなど、制作の経験を重ねてきました。そうするうちに「漫画で何かを表現し、より多くの人に見てもらいたい」と考えるようになったそうです。  「今までの経験を生かし、漫画を通して島原の歴史や文化を市民皆さんに身近に感じてもらい、理解を深めてもらうことで島原の地域振興に貢献したい」と今後の目標を話してくれました。 ◎地域おこし協力隊コラム 地域おこし協力隊 杉山 佳恵(すぎやま よしえ)  4月末、うれしい知らせがありました。NHK長崎放送局「かんざらしに恋して」という地域ドラマを制作するという発表です。本市を舞台にしていただけるということはもちろん、その中でも「銀水」を舞台にしていただけると聞き本当にうれしくてたまりませんでした。  私も地域おこし協力隊員として銀水の復活に関わり、可能な限り当時のままの姿に改装し、昔の銀水をよく知る地域の方々に味の聞き取りを行い「伝統の味」の再現に努力しました。  「銀水」が復活してからは、多くのお客さんが訪れてくれましたが、それは「ギンさん」「ハツヨシさん」という偉大な女性がいたからです。このお二人無しに「銀水」について語ることはできません。私はお二人を直接は知りませんがお客さんや近所の人から話を聞いたり、当時の新聞記事を読んだりしてお二人の生き方や人柄には見習いたい点がたくさんあることが分かり、お二人を知るたびに尊敬の念は強くなります。このお二人の努力があったから、「銀水」は復活して、今日まで歩んでこられた。だからこそ、ドラマの舞台にも選んでいただけた。ドラマの内容はまだ分かりませんが、そんなお二人のエッセンスが感じられたらうれしいなと思っています。 ▼問い合わせ先 島原ふるさと創生本部(62−8012)