◎輝く島原人 THE SCENE Vol.15 島原に生きる 広報しまばらでは、生き生きと活動し、楽しみながら社会に貢献する人生の達人たちを「輝く島原人」として紹介しています。 第15回目は婦人会活動や環境美化推進員として地域の環境美化に尽力し、また、趣味のバレーボールや民踊など多方面で精力的に活動している川本まなみ(かわもと まなみ)さん(71)を紹介します。 (写真1)平成新山と安中梅林をバックに、満面の笑みで写る川本さん。 「人生の達人」川本 まなみさん(71)   昭和23年、7 人兄弟の三女として広馬場町で生まれ、育つ。県立短期大学卒業後、小学校の教諭として教壇に立つ。  結婚を機に退職し帰郷。昭和62 年4月から市教育文化振興事業団職員として勤め、平成20 年、市体育館館長を最後に退職。平成22年から安中地区婦人会会長、また、平成30 年から市婦人会連絡協議会会長を務め、市全体の有志婦人の取りまとめをはじめ、さまざまな活動を通して、地域の発展に尽力している。大下町在住。 「笑顔と元気」笑顔で。元気に。楽しく。人や地域とつながる。 ▼大好きなバレーボールで人とつながる   幼少のころから、体を動かすのが好きで、負けず嫌いな性格。何事にも自ら率先して積極的に行動することを心がけている川本さん。  大学時代から本格的にバレーボールを始め、国体出場の夢は叶いませんでしたが、バレーボールに対する情熱は今でも冷めていません。  もう年だから、体が動かないからなどと言ってバレーボールから離れていく人が多くいる中、年を重ねても、いつまでも若者に負けないパワーと声で生き生きとしたプレーをしたい、そして、同年代の仲間と大好きなバレーボールをいつまでも続けたいと思い立ち、仲間に呼びかけ、60歳以上のママさんバレーチーム「ことぶきしまばらチーム」を平成14年に発足させました。  みんなで一緒に楽しくバレーボールができることを幸せに感じて、生き甲斐となっている川本さんにその魅力を聞くと「白いボールを追いかけて、コートを走り回り、ナイスプレーの時は抱き合って喜び、珍プレーの時は床を転げまわって笑う、体を動かすことで爽快感を味わうことができます。また、バレーボールを通して、たくさんの人と出会い、触れ合い、そして、助けあうことができます。今の自分があるのも、さまざまな人に育ててもらったおかげです」と笑顔で感謝の言葉を話してくれました。 (写真2)安中梅林を育て守る会主催の安中梅林剪定作業で安中婦人会の皆さんと一緒に笑顔で豚汁を振る舞う川本さん (写真3)仲間と一緒に大好きなバレーボールの練習に励む川本さん ▼婦人会活動を通して地域とつながる  平成22年から安中地区の婦人会会長を務めている川本さん。 地区会長に就任以来、地域の子どもたちのために何かできないかと、地域の皆さんと一緒になって考えました。そこで手がけたのが、災害からの復興を願い地元小学校の卒業生の手によって植樹された約1000本の安中梅林の活用だったそうです。  「体験学習では、梅林から梅を収穫し、その梅を使った梅ジュースや梅干しをつくります。また、自分たちでつくった梅干しを給食で食べてもらいます。このような体験を通して、噴火災害を経験していない子どもたちに興味・関心を持ってもらうことで、災害を風化させることなく、後世に継承できます。また、学習発表会では体験した子どもたちから感謝の言葉をかけられる時が一番うれしく、やりがいを感じる瞬間です」と語る川本さん。  「これからも、積極的に学校や地域行事に関わり、子どもたちをはじめ、保護者や地域とつながっていきたいです」と力強く話してくれました。 (写真4)福知山音頭に合わせて踊りながら、福知山市民と交流する川本さん (写真5)趣味の民踊(みんよう)を生かし、さまざまな祝い事で祝舞を披露する川本さん ▼みんなと一緒が好き   笑顔を絶やさず、いつも元気な川本さんは、婦人会の活動をはじめ、スポーツ推進員を20年以上務めたほか、現在は、環境美化推進員として地域の環境美化に尽力し、また、趣味のバレーボールや民踊など多方面で精力的に活動しています。  今年度から、市内5地区の婦人会の取りまとめ役として島原市婦人会連絡協議会会長を務めている川本さん。各地区の婦人会員皆さんと一緒に横のつながりを大切にして、「今日(教)用事(養)があって、行く(育)所がある。それが婦人会です」教養を高めようを合言葉に、これからも、地域に必要とされる婦人会を目指し、会員皆さんと一緒にさまざまな活動を続けていくそうです。  そんな川本さんに元気の秘訣を聞くと「何事も一人ではなく、みんなと一緒に笑いながら、わいわいと楽しく行動することが好きです。さまざまなことに参加することによって人とのつながりもできますし、そのつながりを大切にして、助け合いながら自分も成長していけたらいいですね」と笑顔で話してくれました。