◎New★Faces 〜島原市地域おこし協力隊〜  昨年12月から島原市地域おこし協力隊として活動している、上田 友(うえだ とも)です。杉谷地区出身の44歳です。妻と愛犬(ボストンテリア)と暮らしています。第四小学校、第一中学校、島原商業高校へと進学し、九州産業大学芸術学部美術学科で油絵を主体に絵画を学びました。  子どものころから絵を描くことが好きで、よく普賢岳や島原の風景などを題材に描いていました。二十数年間、福岡市で生活していくなか、40代になった頃から、地元への愛着や地域活性化への興味が高まり、好きで学んできたアートを生かしながら、ふるさと島原に貢献したいと思い、島原市地域おこし協力隊になりました。  今後は島原の観光と島原鉄道の活性化を担当していきます。母なる山、雲仙・普賢岳が生みだす湧き水、温泉や美味しい食材や郷土料理をはじめ、歴史や観光名所など、島原半島にはいろいろな魅力があります。それらをつなぐ島原鉄道にも世代によってさまざまな思い出があります。そして住民がこの地域を誇りに思うエネルギーを感じます。  島原を知りたい、行ってみたい、住んでみたいと興味を持ってもらえる「笑顔の集う場づくり」に取り組んでいきたいと思いますので、皆さんよろしくお願いします。 (写真:上)島鉄車両と一緒に写る上田隊員 (写真:下)上田隊員が描いた家族の似顔絵 ◎地域おこし協力隊コラム 地域おこし協力隊 光野 竜司(みつの りゅうじ)  島原に移住し3年間が経つと同時に、地域おこし協力隊の任期が終了しました。  皆さんは島原のことを自慢できますか。風情のある街並み、城がある、水や野菜が美味しい、暮らしやすい、人情味あふれている。これらが私の感じてきた島原です。ただこれらは皆さんからすると当たり前のこと。よそから感じる視点と地元の人からの視点、それは全く異なっています。  私は任期中、さまざまな人に出会い、いろいろな話をしてきました。そこで感じた違和感、それは島原のことを自慢する声が少ないことでした。移住した当初は、この場所で地域おこしを行うために来たはずなのに、モチベーションが保ちづらかったことが多くありました。そんな中でも今、「トトノウ」として農家の皆さんと共に活動できていること、それは島原のことを誇りに思っている人々がいたからです。  移住したいと思える場所、とどまり続けたいと思える場所、そうなるためにはそこに住んでいる人がみんな、その地域を自信もって自慢できるかどうかです。今の島原から良いところを見つめ直すもよし、自慢できる場所に変えていくもよし、少しの思考の転換と行動で、より良い地域づくりを行っていけると感じています。  最後に、この3年間でたくさんの人に協力してもらい、今を迎えることができました。私の中で1つの区切りとなりますが、島原に住み続けて今後も地域づくりを 行っていきたいと思いますので、私を見かけた際には、ぜひ声をかけてください。 ▼問い合わせ先 島原ふるさと創生本部(62-8012) (写真)「トトノウ」の活動を紹介する光野隊員