◎輝く島原人 THE SCENE Vol.22 島原に生きる 広報しまばらでは、生き生きと活動し、楽しみながら社会に貢献する人生の達人たちを「輝く島原人」として紹介しています。 第22回目は島原市町内会・自治会連合会長として、島原の市政運営のために尽力している、阿部 洋次郎(あべ ようじろう)さんを紹介します。 「人生の達人」阿部 洋次郎さん(76) 昭和18年、5人兄弟の次男として熊本市で生まれ、その後すぐ島原へと移住、高校時代まで過ごす。 長崎大学卒業後、中学校の教員となり、西有家中学校長を最後に務めるまで教員一筋の人生を送る。 現在、新しんだち建町内会長、森岳地区町内会連絡協議会長、市町内会・自治会連合会長を兼務する。 他にも、市保健環境連合会長など多くの役職を務め、本市の市政運営に尽力している。新建在住。 地域に、自分にまっすぐ (写真)森岳地区町内会連絡協議会長として、挨拶をする阿部さん ▼島原を支える力  本市には226の町内会・自治会があります。この組織を取りまとめる市町内会・自治会連合会長を務めているのが、今回の輝く島原人、阿部洋次郎さんです。  阿部さんは町内会・自治会以外にも、さまざまな役職を兼務しているため、毎日のように会議や打ち合わせが入って、多忙な毎日を送っています。「忙しい日々ですが、人々との関わりや触れ合いは無くしたくありません。町内会・自治会は、今も昔も大きくは変わっておらず、地域のために積極的に関わってくれる人はたくさんいます。ただ、人と人との結びつきの強さは少し弱くなっているように感じるので、幅広い世代がもっと深いつながりになれるよう、私に出来ることを頑張ります」と話してくれました。  「残念ながら町内会・自治会への加入率は年々少しずつ下がってきています。加入率だけが目標ではありませんが、町内会・自治会を組織していくうえで、少しでも数字が高い方がやりがいが出てくると思います。組織の運営を支える人たちが、これからも明るく前向きな気持ちで地域のために協力してもらえるよう、加入率の向上を目指していきたいです。」と、今後の目標を話してくれました。 (写真)町内会・自治会長の永年勤続等の感謝状贈呈式で、代表挨拶をする阿部さん ▼「自分の時間」の大切さ  忙しい毎日を送る阿部さんですが、時間の合間をみて運動や大好きな趣味を続けています。  教員時代に指導をしていたソフトテニスは、夫婦でねんりんピックにも出場、今も定期的な練習を欠かしません。また、有明中学校の教員時代、校内の焼き窯を使い、授業の一環で指導し始めた陶芸は、退職後に岐阜県の陶芸専門学校に2カ月間通うほど、のめり込みました。そして、最もライフワークにしているのが囲碁です。大会に出場したり、テレビの対局を見て勉強するなど、囲碁の道を極める努力を日々続けているそうです。  一度決めたことは、根気強く最後までやり続ける固い意思は今も昔も変わらないようです。  教員時代は子どもたちの成長のため、退職後は町内会・自治会を始めとした本市の市政のために尽力してきた阿部さん。「今まで支えてくれた妻や家族、そして自分自身のために長期間の休みがとれるようになったら、夫婦で日本や世界の国々を旅してみたいです」と今後の夢を楽しそうに話してくれました。 (写真)地域のために費やす時間と同じくらい好きな趣味に一生懸命取り組み、自分の時間を大切にする阿部さん(右:囲碁、左上:陶芸、左下:ソフトテニス)