●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク  島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ○火砕流が国道を越えた  火砕流最長到達点  雲仙火山で1990年からおよそ5年間続いた平成噴火は、普賢岳の山頂付近に成長した溶岩ドームとその崩落による火砕流の発生に特徴づけられます。この噴火で発生した火砕流の回数は実に9432回に及びました。その中で溶岩ドームから最も遠い場所まで到達したのは、1993年7月19日に発生した火砕流でした。  この火砕流は、水無川沿いをおよそ5・6q流れ下り、同年6月24日に発生した火砕流に引き続いて国道57号線を越え、その約80m下まで達しました。しかし、すでに山頂付近に長くとどまり、破砕が進んだ溶岩ドームの崩落に由来したため、大きな溶岩の塊を遠くに運ぶような勢いはなく、下流域では主に細かい火山灰が水無川の中を流れ下りました。このように、火砕流としての威力はだいぶ衰えていたものの、人々の生活を支える国道を火砕流が越えた、という点で、いったん解除されていた警戒区域や避難勧告区域が再び広く設定されるなど、地域に大きな影響を与えました。  やがて噴火は終息し、復興は進みました。現在、「ふかえ桜パーク」として整備され、休日には家族連れが集う公園の一角には、この場所まで火砕流が到達したことを示す「火砕流最長到達点」と書かれた支柱がひっそりと立ち、かつてここが火砕流や土石流の猛威にさらされた場所であったことを伝えています。 (写真)「火砕流最長到達点」の支柱 今では地域住民が集う公園になっています ○第32回「ジオ空教室」 島原半島の歴史・文化・自然、そしてそれらをつくりだしたジオの魅力を、その道のプロが毎回たのしく紹介します。ふるってご参加ください! ▼と き 8月1日(木) 13時30分〜15時30分 ▼集合場所 ハマユリックスホール(雲仙市南串山町乙2−15) ▼講 師 大谷 拓也(おおたに たくや) 氏(長崎県自然環境監視員) ▼題 目 海辺生物観察会「夏は海辺でジオジオしよう!」 ▼内 容 雲仙市小浜町にある境川河口の干潟で、生物観察会を実施します      どんな生き物に出会えるかは参加してからのお楽しみです!! ▼参加料 無料 ▼定 員 20人 ▼申込期限 7月29日(月)まで ▼持参品 飲み物、タオル、適した服装(長靴、長袖シャツ、長ズボン、つば付き帽子、軍手) ▼申込方法 氏名、住所、性別、生年月日を記入のうえメール(info@unzen-geopark.jp)で申し込んでください(電話での申しみもできます)