●つなごう!未来へ 島原半島ユネスコ世界ジオパーク  島原半島ジオパーク協議会(65-5540) ○世界ジオパーク認定から10年  〜何が変わったのか〜 平成21年8月22日、中国泰安(たいあん)市で行われた世界ジオパークネットワーク事務局会議において、島原半島は新潟県の糸魚川(いといがわ)、北海道の洞爺湖有珠山(とうやこうすざん)と共に、日本で初めて世界ジオパークに認定されました。あれから10年。地域にどのような変化があったのでしょうか。  最も大きな変化は、地元の魅力を再認識する人が増えたことです。島原半島は美しい景色や多様な温泉、そして豊富な湧水と農水産物に恵まれています。このこと自体、他の地域にはない強みですが、なぜ島原半島はこのような資源に恵まれているのでしょうか。  それは島原半島に雲仙火山という世界に一つしかない山があるからです。普段見ている景色や食卓に並ぶ地元の農水産物は、雲仙火山の活動と何らかの関わりを持っています。講演やジオツアーを通じてその関わりに気づき、興味を抱いた人たちが、今までとは違った視点で地元を楽しみ始めています。また地元の人が韓国・済州島や香港といったよその国の人と直接交流する機会が増えたのも、世界ジオパークの認定がもたらした変化です。  ジオパーク活動の目的は、私たちが暮らすふるさとを守り、その中にある価値ある地球活動の痕跡や自然環境、そして地域独自の文化を未来に引き継ぐことです。地元の人が、笑顔で多くの観光客に地元の魅力を伝える場面が増えれば、ジオパーク活動の目的の達成に近づくことができるでしょう。そんな状況はまだまだですが、次の世代のために「島原半島の『笑顔』『誇り』『幸せ』をもっと、そして、ずっと」をみんなで実現させていきましょう。 (写真)1792年に発生した「島原大変」が起こる前の海岸線をたどりながら、地元の見どころを楽しむ町歩きツアーの様子 ○第33回「ジオ空教室」 島原半島の歴史・文化・自然、そしてそれらをつくりだしたジオの魅力を、その道のプロが毎回たのしく紹介します。ふるってご参加ください! ▼と き 9月7日(土) 10:00〜12:00(受付:9時〜9時40分) ▼集合場所 かづさイルカウォッチング(南島原市加津佐町乙251-11) ▼協 力 かづさイルカウォッチング ▼題 目 「海上ジオツアー」〜ジオの見どころを海から見てみよう〜 ▼内 容 早崎半島や両子岩、岩戸山などのジオパークの見どころを、船上で認定ジオガイドがご案内します ※当日は運動靴でお越しください▼参加料 1人2000円(乗船料、保険料を含む)▼定 員 20人 ▼申込方法 氏名、住所、性別、生年月日を記入のうえ、  メール(info@unzen-geopark.jp)または電話で申し込んでください  ▼申込期限 9月4日(水)