◎輝く島原人 THE SCENE Vol.24 島原に生きる 広報しまばらでは、生き生きと活動し、楽しみながら社会に貢献する人生の達人たちを「輝く島原人」として紹介しています。 第24回目は島原半島のラグビーの普及・振興に積極的に関わっている森田 洋輔(もりた ようすけ)さんを紹介します。 「人生の達人」森田 洋輔さん(48)  昭和46年、2人兄弟の長男として、島原市で生まれ、育つ。小・中学はソフトボールと軟式野球、高校からラグビーフットボールを始め、大学・社会人と約10年に渡り第一線でレギュラーを務める。大学や社会人リーグで九州代表や全国大会出場を経験、国体選手としても活躍。中学生女子九州選抜チームコーチで全国優勝3 回、準優勝2 回。一般女子長崎県の国体監督も務めた。九州ラグビーフットボール協会女子委員会 総務・強化コーチ、島原ラグビーフットボール協会前会長。北門町在住。 トンガから始まるレガシー (写真)8月3日の島原水まつりのイベント会場でトンガ代表チームの島原公認キャンプをPRする森田さん ▼ラグビー精神の伝承  森田さんは幼稚園から高校まで一緒に学んだ友人に誘われたのがきっかけで、高校時代からラグビーフットボール( 以下、ラグビー)を始めました。高校、大学時代はハードな練習や先輩からの厳しい指導もあったそうです。  厳しかったラグビー生活を振り返り、「仲間と一緒に練習し、体力を消耗しきった後の達成感は今でも忘れることができません。喜びや悔しさを共有できたことや、ラグビーを通して築いた人間関係は私の財産です。そして、そこから広がる人々とのつながりの素晴らしさを最近特に感じています」と、ラグビーの思い出と魅力を話してくれました。  One for All, All for One(1人はみんなのために、みんなは1人のために)のラグビーの基本精神の素晴らしさを、多くの人に知ってもらいたいという思いから、現在は地域のラグビー愛好家として先輩や後輩、教え子などと一緒にラグビーの指導や普及活動をしているそうです。  「島原半島から優秀な選手が輩出されることは嬉しいことです。しかし、それ以上にラグビーの基本精神である自己犠牲の大切さを、小さい頃から身に付けてもらえると、とても嬉しく思います」と指導者としての思いを語ってくれました。 ▼未来の子どもたちに残せるもの  現在、九州ラグビーフットボール協会の一員として、ラグビーの普及・振興に携わっている森田さん。  なかでも今月から始まるラグビーワールドカップ2019日本大会に出場する、トンガ代表チームの本市での公認キャンプを盛り上げる活動に積極的に関わっているそうです。  4年前のラグビーワールドカップの際、長崎県ラグビー協会のメンバーとして、スコットランドチームにキャンプ誘致のプレゼンテーションをしに出向いた経験があることが、今回のトンガのキャンプ誘致に積極的に関わる理由のひとつであることを教えてくれました。  ラグビーの普及に関わるのは、「競技人口の急激な減少を目の当たりにして、自分の好きなスポーツを普及させたい、そして子どもたちの居場所、輝ける場所として多くの選択肢がある環境を整えたい」という思いがあり、その為の選択肢の一つとしてラグビークラブの活動を続けているそうです。  今回のトンガとのラグビーを介した国際交流をきっかけに、「ラグビー人口の増加やラグビーで世界を目指す子どもたちの出現など、未来の子どもたちへ受け継がれる、島原を代表するラグビーの交流事業の始まり(レガシー)になれるように頑張ります」と、今回のトンガ代表チームの公認キャンプにかける意気込みを話してくれました。 (写真・中央上)全国地区対抗大学ラグビー大会で活躍する森田さん(平成5年) (写真・中央下)ラグビーボールを使ったエクササイズなども幅広くこなす森田さん (写真・左)島原フットボールクラブで福岡遠征時の様子(最後列中央) (写真・右)中学生女子九州選抜チームのコーチしても活躍(最後列中央) 9月20日(金) ラグビーワールドカップ2019開幕 島原市はトンガ代表チームを応援しています。 ※主なイベント予定などはP25をご覧ください (イラスト)トンガ代表チームのユニフォームを着たしまばらん