◎新年のごあいさつ 島原市長 古川骼O郎 市民一人一人が郷土に自信を持って 未来を創るまちづくりを目指して  新年明けましておめでとうございます。  市民の皆様には、令和2年の新春を晴々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。  旧年中は、市政に対し格別のご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。 ▼NHKドラマ「かんざらしに恋して」・「新・BS日本のうた」放送  昨年の本市の出来事を振り返りますと、2月にNHK BSプレミアムにおいて長崎発地域ドラマ「かんざらしに恋して」が放送され、また、7月には「新・BS日本のうた」の公開収録が行われ全国に本市の魅力をPRすることができました。とりわけ「かんざらしに恋して」は、10月に世界に見せたい日本のドラマを選出、表彰する東京ドラマアウォード2019において、ローカル・ドラマ賞を受賞するなど嬉しい出来事がありました。 ▼平成から令和へ  そして5月には、平成の時代から新しく令和の時代が始まり、とりわけ平成の時代「雲仙・普賢岳噴火災害」で被災し、明日をも見えない不安を抱えた島原市民を平成天皇・皇后両陛下がお見舞いにご来島され、避難所の体育館で床にひざまずかれ私たち島原市民に寄り添い優しくお見舞いの言葉をかけられたことは今でも忘れることができません。新たな令和の時代は災害がない平和な時代となることを願っていた矢先、8月の佐賀豪雨災害をはじめ、台風15号・19号の猛威が関東・北信越・東北地方に甚大な被害をもたらしました。年々災害の規模が大きくなっている状況にある中、本市も「自助・共助・公助」で防災減災を地域の皆様と一緒になって進めていかなければならないと強く思いました。 ▼兄弟都市との交流  昨年8月には、本市と兄弟都市であります大分県豊後高田市へ兄弟都市提携50周年を記念し友好親善訪問を行いました。本年は、豊後高田市から本市へ友好親善訪問団が来島する予定となっております。どうか市民皆様におかれましては、豊後高田市の市民皆様が来島する際には、温かくそして島原らしいおもてなしで迎えていただくようお願いします。 ▼ラグビーワールドカップ開催  皆様の記憶にもまだ新しいラグビーワールドカップ2019日本大会では、多くの人々に感動と勇気を与えてくれました。本市ではワールドカップに出場するトンガ王国チームのキャンプを関係皆様のご協力のもと受入れることができました。そして10月にありましたトンガ対フランス戦の応援ツアーを行い、大会を盛り上げてまいりました。 ▼新庁舎建設  庁舎建設につきましては、庁舎の外観が見えてきました。現在外構工事を進めているところではありますが、新しい庁舎での業務開始にはもうしばらく時間がかかるところでございます。市民の皆様方には、大変ご不便をおかけしておりますが、引き続き、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。 ▼子育てにやさしいまちづくり  昨年10月からは幼児教育・保育の無償化がスタートし、国に先駆けて進めてまいりました施策が増々充実されたことにより、本市で産み・育て・育む環境の整備を図ることができました。更には、AI・IoTなど情報化社会が急進する中、情報活用能力を有する人材を育成するため、教育用パソコン更新などの小中学校ICT環境整備を行ったところであります。 ▼市の重要な計画  さて、本年は、本市の今後10年を見据えた大変重要な計画である「島原市市勢振興計画」の策定や人口減少に立ち向かう「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の見直しを図っております。  とりわけ市勢振興計画では、AI・IoTといった情報技術の進展がめまぐるしく進む中、我が国の社会情勢をとらえ本市が進むべき道を示すことができるよう基本構想をしっかりと創り、その中で国や県関係機関と連携が図れるよう計画を丁寧に策定するとともに時代のニーズにあった柔軟さを持った計画にしたいと考えております。 ▼歴史と文化を活かした観光都市づくりと交流人口の拡大(東京オリンピックに向けて)  島原城築城400年記念事業においては、市民の皆様とともに築城400年となる2024年を見据えた観光、歴史、景観を一帯とした各種事業の推進にも力を入れるとともに本市の強みである歴史的な遺産や島原半島世界ジオパークなど素晴らしい地域の遺産を守りながら全国・世界にPRしていかなければなりません。  そして、いよいよ本年は東京オリンピックイヤーであります。オリンピックを盛り上げるとともに、レスリングのスペイン代表チームが代表権を獲得し、本市でキャンプを行うことを切に願い、受入れについて市民皆様とともに熱烈歓迎ムードを築くことで「歴史と文化を活かした観光都市づくりと交流人口の拡大」が本年はさらに図れるものと考えております。  本年もスピード感のある市政運営の舵取り役として思いをかたちにできるよう精一杯努力してまいりますので大変厳しい財政状況下ではありますが、市民一人一人が郷土に自信を持って未来を創るまちづくりを市民皆様とともに創りたいと考えておりますので、皆様方の更なるご支援、ご協力をお願い申し上げます。  結びに、皆様にとりまして、本年が素晴らしい年となりますよう心から祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。