ふるさと再発見 島原大変大地図(松平文庫所蔵資料)  平成2年11月に約二百年ぶりに噴火活動を始めた普賢岳は、翌3年6月3日に、大火砕流を発生させ多くの被害をもたらしました。  普賢岳は、寛政の噴火による火山活動で、寛政四年(1792年)にも「島原大変肥後迷惑」と言われる大津波で未曽有の大災害を引き起こしています。この災害の様子は、古文書や絵図として多数残されています。松平文庫に所蔵される「島原大変大地図」は、島原藩が大変直後の様子を幕府に報告するために作成した公式な記録です。  高さの比率が2倍程に強調されていますが、現在の島原城天守閣最上階から見た状況と合致するため、島原藩の絵師が特別に天守に登ることを許され、描いたものと推察されます。絵図には、眉山の下に50個程度の流山と、泥流が発生した様子が描かれ、各地の様子が文章でも記されています。  市内には、この時の大津波で犠牲になった人々を弔う供養塔が数カ所建てられています。  このような文化財を通して、過去の災害の歴史も後世に語り継いでいかなければなりません。 クローズアップ 島原お手玉の会  皆さんは、お手玉で遊んだりした経験はありますか。  今回、紹介するのは「島原お手玉の会」の皆さんです。  この会は平成22年から活動し、10人が月1回集まり練習をしているそうです。  お手玉は昔から受け継がれてきた日本の伝統文化として知られていますが、お手玉の会の皆さんは、バドミントンを取り入れた遊びや長崎に伝わるわらべうたに合わせ、お手玉をするなどして、誰でもすぐにできるようなものを練習に取り入れています。  代表者の島ア厚子(しまざきあつこ)さんにお聞きすると「指先を使ったり、動体視力が必要とされるので、脳の活性化や運動不足解消にも繋がります。古い遊びだけど新しいスポーツと思ってもらえれば」と話してくれました。  また、今後の活動についてお聞きすると「昔ながらの遊びを次の世代に伝えていけるよう子ども達に教えたいし、昔を思い出してもらえるようお年寄りの方々の前で披露していきたいですね」と話してくれました。  日本の伝統文化「お手玉」。  昔を懐かしみたい人も、まだやったことない人も、お手玉をやってみませんか。 問い合わせ先…島ア厚子さん(633670)