6月3日「いのりの日」 〜 大火砕流惨事から20年 〜  6月3日は「いのりの日」です。  平成3年の大火砕流惨事から20年が経過し、犠牲となられた方々を追悼する「雲仙・普賢岳噴火災害20周年追悼式」をはじめ、各種行事が行われました。  犠牲者の冥福を祈るとともに、噴火災害の体験と教訓を後世に伝えて行く決意を新たにする一日となりました。 ●雲仙・普賢岳噴火災害20周年犠牲者追悼式  市では、雲仙・普賢岳噴火災害の犠牲者を追悼するため、6月3日、島原復興アリーナで「雲仙・普賢岳噴火災害20周年犠牲者追悼式」を執り行い、遺族をはじめ関係者など約700人が参列しました。  島原市音楽連盟による追悼合唱の後、参列者全員の黙とうで始まった式は、横田市長が「最愛の肉親を亡くされたご遺族の、なお癒えない心情を察し、さまざまな想いが胸にこみ上げます。この災害の記憶を風化させることなく、後世に伝えていくことは私たちに課せられた責務です。今後とも、島原市の将来像である『有明海にひらく湧水あふれる火山と歴史の田園都市 島原』の実現と、心の豊かさを実感できる地域づくりに全力で取り組むことを誓う」と述べ、44の御霊に献水しました。  遺族による献花の後、遺族を代表して山下譲治さんが「ここまで立ち直ることができたのも、全国の皆様の温かいご支援のおかげです。肉親を亡くした悲しみは癒えることはありませんが、ふるさとの復興が集大成を迎えた今日、これまでのご支援に応えることができるよう頑張りたい」とあいさつを述べました。  厳粛な雰囲気に包まれた会場で参列者は、犠牲者の冥福を祈り、災害で得た教訓を後世へ伝える決意を新たにしました。 【写真】@追悼式には約700人が参列A全員で黙とうB横田市長による献水C山下さんが遺族代表あいさつD中村知事による追悼の辞E参列者全員が献花 ●市消防団殉職者20年追悼式  市消防団は、殉職した同僚に弔意を表す追悼式を、島原復興アリーナの一角にある消防殉職者慰霊碑前で挙行しました。 ●市内各所で祈りを捧げる  6月3日、仁田団地の雲仙普賢岳噴火災害犠牲者追悼之碑前に献花所を設けました。また、献花所は北上木場農業研修所跡や消防殉職者慰霊碑前にも設けられ、訪れた多くの人が犠牲者の冥福を祈りました。 【写真】@AB仁田団地の雲仙普賢岳噴火災害犠牲者追悼之碑前献花所C16時8分には市内に追悼のサイレンが鳴り響き、黙とう(北上木場農業研修所跡) D消防殉職者慰霊碑前献花所 ●災害の体験と教訓を後世に  災害を語り伝えるための取り組みとして、市内の各小・中学校では、当時の体験談などの講話や学習発表などの集会が、雲仙岳災害記念館では「いのりの灯(ともしび)」行事が行われました。   @いのりの日集会での講和(五小)A災害時のビデオで当時の島原を振り返る(三中)Bいのりの灯 災害・復興シンポジウム  市では、6月4日に「災害・復興シンポジウムを開催し、約600人が参加。当時の体験談や教訓を後世に伝えるために何ができるのかを考える良い機会となりました。 【写真】高田元長崎県知事による講演 【写真】パネルディスカッション 【写真】パネルディスカッション