特定健診を受けに行こう! 健診の一番大きな目的は、病気の発見よりも病気の予防にあります。  日本人の生活習慣の変化により、糖尿病、高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病の有病者・予備群が増えています。  生活習慣病は、自覚症状がないまま進行し、心筋梗塞や脳卒中など命にかかわる重大な病気を引き起こしますが、日頃の食生活や運動を見直すことで、予防することができる病気です。  そこで、生活習慣病の発症や重症化を予防することを目的として、その発症前の段階である「メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)」の早期発見と重症化予防に着目した「特定健診」がスタートしました。 自分の体の状態を知ることが、健康を守るための第一歩です。積極的に「特定健診」を受診しましょう。  なお、健診の内容、場所は、加入している医療保険によって異なります。40歳から75歳未満の人で国民健康保険に加入している人は島原市が実施する健診が受けられます。会社などにお勤めの場合、会社で実施される健診が受けられます。 ■あなたの地区の特定健診の受診状況 地区 対象者数 受診者数 受診率 三会 1,250人 149人 11.9% 杉谷 948人 155人 16.4% 森岳 1,835人 317人 17.3% 霊丘 1,566人 288人 18.4% 白山 1,941人 354人 18.2% 安中 1,483人 234人 15.8% 有明 2,862人 461人 16.1% ※ 対象者数:40歳以上の国民健康保険加入者数(平成23年4月1日現在) ※ 受診者数:特定健診を受診した人の数(平成23年7月25日現在) 各地区の受診率はまだ20%未満です。 受診していない人は、早めの受診をお願いします。 ■メタボリック症候群とは? 内臓脂肪型肥満(腹囲 男性:85cm以上、女性90cm以上)に加え、血中の脂質が高い、血糖値が高い、血圧が高いなどの症状が2つ以上重なった状態のことです。 これらは、動脈硬化を促進し、生活習慣病を発症するリスクを高めます。 ■受診率が低いと何か問題があるの? 受診率が下がれば、その分、病気の早期発見・早期治療ができず、結果、医療費の増大につながりかねません。 平成24年度の国が定めた受診率の数値目標は65%となっており、受診率の結果により後期高齢者支援金(後期高齢者医療に対する各保険者の負担金)の±10%加減が行われる予定です。もし、受診率が65%下回った場合は、島原市の負担する額が増えることになります(平成22年度の後期高齢者支援金は7億2千万円です)。 40歳から74歳までの国民健康保険に加入している皆さんへ 特定健診を受けるには @持っていくもの ・特定健康診査受診券(該当者へ配布済) ・健康保険証 ・介護保険証(該当者のみ) A健診場所 ・集団健診 各日とも受け付けは13時から14時まで 実施日 会場 11月11日(金) 安中公民館 11月15日(火) 森岳公民館 11月16日(水) 白山公民館 11月17日(木) 有明保健センター 11月18日(金) 市保健センター ※ 集団健診時に、同時に受けられる検診 ・胸部レントゲン検診 ・肝炎ウイルス検査 ・前立腺がん検査 ・個別健診 市内の指定医療機関で、11月30日(水)まで受診できます(要予約)。 B健診項目 問診、身体測定、腹囲測定、血圧測定、尿検査、血液検査(糖代謝、肝機能、脂質検査、貧血検査)、心電図、診察 C健診費用 無料 D結果説明会 今年から集団健診で受診した人の結果を保健師・栄養士が個別に説明しています。気になることや悩んでいることなど気軽に相談してください。 ※医療機関で受診した人は、医療機関から連絡がきます 結果説明会に参加した人の声 ・自分にあった健康指導をしてもらい、分からないことも個別の方が気がねなく質問できてよかった。 ・ゆっくり話ができホッとした。 ・初めての健診だったが、スムーズにできた。 ・優しく対応してもらったので来年も利用したい。 ・日ごろの運動不足を痛感。適切な指導に感謝。 ・糖尿病に関する食事療法など詳しく分かりました。 ・アルコールの適量が分かってよかった。 結果説明会参加者のうち、8割以上の人から「参加してよかった」との感想が聞かれました。 特定健診Q&A Q1 定期的に病院に行っているから、特定健診は受けなくてもいいでしょ? A1 病気の治療のための検査と特定健診は、目的が違います。定期的に通院している人でも主治医などに相談のうえ、受診してください。 Q2 痩せているから健診は受けなくても大丈夫でしょ? A2 痩せていても、血圧、血糖、脂質で異常が重なれば、心筋梗塞や脳卒中などを起こすリスクが高まります。見た目では判断できません。 Q3 去年の健診で異常がなかったから、今年は受けなくていいでしょ? A3 去年の健診で異常がなかった人でも、健康状態は知らない間に変化しています。生活習慣病は自覚症状が少ないまま進行するため、年に一度は特定健診を受けましょう。 生活習慣病は内臓脂肪が原因 食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足、喫煙などの生活習慣を続けると内臓に脂肪がたまります。 内臓脂肪は、高血圧や脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を起こします。それらは自覚症状がないまま進行し、血管が硬くもろくなり、心臓病や脳卒中などを起こす原因となります。 特定健診の結果は、生活習慣と深く関係しています。 生活習慣病を予防するためにも、毎年健診を受け、体の状態を知り、生活習慣を見直すことが大切です。 健診結果から生活習慣病を予防しよう 特定健診受診→結果説明会→健診結果によって分かれます ・メタボのリスクのある人、メタボのリスクが高い人→健診結果の改善に向けて、市保健センターの保健師・栄養士が6カ月の生活サポートを実施。この6カ月のサポートを「特定保健指導」と言い、メタボリック症候群のリスクに合わせて生活習慣の改善に向けた「教室」と「個別支援」を無料で実施します。 ・メタボのリスクが低い人→ 来年の健診へ向けた健康に関する情報提供 「特定保健指導」ってどんなことするの?  メタボの改善に向けて日常生活の中で実践できる食事や運動のコツやポイントを提供し、1人1人にあった健康生活のサポートを行います。サポート方法としては、「教室」と「個別支援」があり、本人の希望で選べます。 ・実施場所 市保健センター、有明保健センター ※実施場所に来れない場合は自宅訪問しサポートします ■ 教室に参加した人の声(60歳・女性)  「私は、昨年9月から教室へ参加しました。半年間の中で運動や食事を意識するようになり、運動は以前から行っていましたが、間食・塩辛い物・油物を控えるようになりました。その結果、体重も約3kg減り、お腹まわりや血液データが改善され、大変嬉しいです。」 ■ 教室参加者のデータ 1 腹囲(基準値:女性90cm未満) 初回面接日 96.1 3カ月後 94.7 6カ月後 91.3 平成23年健診結果 91.0 2 HbA1c(糖)(基準値:5.1%未満) 初回面接日 5.5 3カ月後 5.3 平成23年健診結果 5.2   3 中性脂肪(基準値:50〜149mg/dl) 初回面接日 222 3カ月後 138 平成23年健診結果 149 LDL−C(悪玉コレステロール)(基準値:70〜139mg/dl) 初回面接日 168 3カ月後 187 平成23年健診結果 159 ※掲載した数値は個人データによるもので、全ての人のものではありません ■ 特定健診に関する問い合わせ先 市保健センター(64−7713) 皆さんの健康づくりをサポートする「健康づくり推進員」が誕生しました!  9月15日、島原市で初めてとなる「健康づくり推進員」50人が、市長から委嘱状を交付されました。  今後、地域の健康づくりのボランティアとして、活動していただきます。皆さんも、推進員の皆さんとともに健康づくりに取り組みましょう。 なぜ健康づくり推進員が必要なの?  我が国は世界有数の長寿国ですが、医療費の高騰は深刻な社会問題です。本市においても増え続ける医療費を賄うために国民健康保険税が値上げされました。この医療費を少しでも抑制するためには、これまで以上に地域に根差した健康づくりの取り組みが必要です。このようなことから、地域に身近な存在である推進員と行政が協働して、健康で元気な町づくりを目指すために「健康づくり推進員」が設置されました。 健康づくり推進員ってなにをするの? @研修会に参加し、学んだことを周りの人へ伝えます  研修会で、本市の健康課題や健康に関する知識を学び、自分自身の健康づくりに取り組みます。また、学んだことを家族や近所の人々へ伝えることで、健康づくりの輪を地域へ広げます。 A特定健診の受診を勧めます  健康づくりの第一歩は、まず自分の体を知ることです。そのためには、年一回の特定健診を受けることが大切です。少しでも多くの人に健診を受けてもらうために、健診の対象者へチラシを配布し、特定健診の受診を勧めます。 ※推進員は、市が発行した健康づくり推進員証を携行しています B地区活動を行います  生活習慣病を予防し、健康寿命を延ばすためには、毎日の食事と運動、そして休養の取り方が重要です。身近な地区ごとに地域の人を対象とした健康づくりの活動を行い、食生活の改善や運動の普及を図ります。  今後、健康づくり推進員がそれぞれの地区で健康に関する取り組みを行いますので、地域の皆様のご協力をよろしくお願いします。 問い合わせ先 市保健センター(64−7713) 健康づくり推進員の勉強会 町内会・自治会ごとの受診率をもとに、今後の活動計画を検討 年齢を重ねることによる筋力の低下について学習 筋力を持続させるための「スクエアステップ」を自ら実践