世界に羽ばたく島原半島世界ジオパーク29 島原半島ジオパーク推進連絡協議会(65-5540) 第5回ジオパーク国際ユネスコ会議  島原半島ジオパークで暮らす私たちが一つになって、世界各地からの多くの参加者をお迎えし、日本初開催となった、「第5回ジオパーク国際ユネスコ会議」が、5月12日から15日まで島原復興アリーナをメイン会場として島原半島内で開催されました。  この会議には、日本を含む世界31の国と地域より、研究者、関係者など593人の参加登録があり、一般来場者を含めると過去最多の約5300人の参加がありました。  大会は、パトリック・マッキーバー氏の基調講演を皮切りに、世界ジオパークの最新情報や研究成果などの「口頭発表」や「ポスターセッション」が行われました。  また、地元中高生なども参加して「ポスター発表」、市民や研究者、観光・ガイド・防災などの関係者がパネリストとして参加する「市民フォーラム」、子どもたちが学習した成果を発表する「子ども発表」、火山を身近な材料で再現する「キッチン火山実験教室」なども行われました。  5月14日には、島原半島ジオパークの見所(ジオサイト)を巡る「現地視察」、火山の恵みである「食」を堪能する「パーティー」が実施されました。  このほかにも、島原半島の物産展「ジオまるしぇ」や市内商店街では「夜市」なども実施され、国際会議参加者や市民が一緒に楽しみ多くの交流が生まれました。  閉会式では、ジオパークの防災教育への活用など8項目からなる「島原宣言」が世界に向けて発信されました。また、今回初めて、ジオパークの遺産の保全と活用の中で、地質、自然だけでなく「無形」の文化遺産を保管し保存していくことが宣言されました。  今回の会議では、多くの市民皆さんに支えていただいたことで、海外のみならず、国内参加者からも多くの感謝の言葉がありました。  特に、子どもたちを含め数多くの場面での「おもてなしの心」が、これまでにはない会議であったと高い評価を受けました。  来年、島原半島ジオパークは、世界ジオパークの再審査があり、世界ジオパークの認定を地域でどのように活用されているのかも審査されます。  引き続き、皆さんのご理解ご協力をお願いします。 (写真)市民フォーラムの様子 ジオパーク国際ユネスコ会議「島原宣言」  「島原宣言」8項目のうち、特に市民皆さんに関係する項目を原文のまま抜粋しています。 島原宣言 1)東日本大震災とジオパーク 2)自然災害におけるジオパークの役割 3)気候変動問題におけるジオパークの役割 4)自然資源の管理にあたってのジオパークの役割 5)ジオパークの遺産の保全と活用 6)ジオパークに関連する組織間の協力体制の確立 7)ネットワーク作りと持続可能な発展 8)将来のジオパーク    島原半島世界ジオパーク    2012年5月15日 2)自然災害におけるジオパークの役割  地球は私たちに自然資源や美しく素晴らしい景観をもたらす。しかしながら、時には、地震、津波、火山噴火、地滑り、そして洪水のような大きな災害を引き起こすこともある。ジオパークにおいて私たちの生きている地球について教育することは、私たちの地域社会が、ジオの災害を時として起こす自然と如何に共存するかを理解するのに最も効果的である。 5)ジオパークの遺産の保全と活用  私たちのジオパークの地質、自然、無形や有形の文化の遺産を管轄し保存するさまざまな組織と連携することによって、また、質の高い施設を設置し、質の高い教育プログラムを提供することによって、私たちは、世界ジオパークネットワークのブランドが高く評価され、より認知されるように継続的に努力する。  その他の項目で詳しい内容については、ジオパーク国際ユネスコ会議ホームページ(http://www.geoparks2012.com/jp/)、島原市ホームページ(http://www.city.shimabara.lg.jp/)をご覧ください (イラスト)ジーオくん・ジーナちゃん「島原半島世界ジオパークの推進と発展に引き続きご協力ください」