ふるさと再発見 鉄砲町編 武家住宅「旧篠塚家(きゅうしのづかてい)」  下ノ丁の北端、東に門を開いて建つ「旧篠塚家」。一般に公開されている武家住宅の一つです。篠塚家は、郡方祐筆(こおりかたゆうひつ)(書記しょき)の家柄と伝えられています。  19世紀前期の建築と考えられる旧篠塚家の主屋は、棟がT字型の茅葺き(わらぶき)で、ゲンカン・チャノマ・ダイドコロ・オトコザ・ツギノマ・オンナザといった部屋があります。  柱は杉材を用い、オトコザとオンナザには座敷飾りがありますが、簡素な造りとなっており、やや古めかしく感じられます。  敷地の東側には庭園があり縁を設けた座敷から眺めることができるようになっています。敷地の西側には、果樹が植えられていました。  敷地の東側に庭園と座敷を設けることは、旧篠塚家をはじめとする鉄砲町の武家住宅の特徴となっています。これは東側へ傾斜する鉄砲町の立地特性だけではなく、東側には有明海と島原城を望むことができるためでもあったようです。 *表記は参考文献の名称に準じています ○参考文献:『 島原市鉄砲町伝統的建造物群保存対策調査報告書 』(島原市 平成21年3月 ) (写真)旧篠塚家 クローズアップ 明生会(めいせいかい)ききょうくらぶ  明生会ききょうクラブは手芸のグループで、古布を使って手提げ袋やブローチ、ティッシュケース、帽子などを製作しています。毎月第2 ・4金曜日の13時から15時まで、三会公民館で活動していて、会員は13人です。  何を作るかみんなで相談して決め、古布や綿などの材料を持ち寄り裁縫で小物づくりを行います。できた作品は健康福祉まつりや公民館まつりに出品しています。会員同士でアドバイスやおしゃべりしながら楽しく活動しています。また、グラウンドゴルフやペタンクをする会員も多く、皆さんとても活動的です。  代表の中村トシヱさんは「皆でしゃべりながら、お茶を飲みながら活動するのが楽しみです。これからベストを作ってみたいと思っています。仲間と久しく会っていないとさびしくなるくらいなので、これからも長く活動を続けていきたいです」と話してくれました。  古布を使って小物を作ることで、使われていなかった布がまた使われるようになることやぬくもりのある懐かしいデザインが古布の魅力だと感じました。これからも古布をいろいろなものに変身させて命を吹き込んでください。 (写真)集合、裁縫している活動の様子