ふるさと再発見 鉄砲町編 ― 鉄砲町の水路 ―  数多くの藩士が居住していた鉄砲町の南北街路中央には、水路が作られていました。現在も下ノ丁の通りには水路が残っていますが、かつては江戸丁以外のすべての通りに水路があり、飲料用として使われていました。  江戸時代、この水路は、非常に大切に管理・利用をされており『島原藩御触類集(しまばらはんおふれるいじゅう)』には、毎月1日・15日に水路の掃除を行うこと、不浄な洗い物の禁止、水路の破損個所の修繕を各自で行うことなどの記述が見られます。水奉行を介して、水量と水質の管理に努めていたようです。  水路を流れる水は、古丁の湧水を水源とする経路と杉谷の杉山権現熊野神社境内(すぎやまごんげんくまのじんじゃけいだい)の湧水を水源とする経路がありました。しかしながら、大正時代から熊野神社の湧水が少なくなり始め、昭和になって、徐々に各戸に井戸が掘られるようになりました。  湧水あふれる島原の伝統的風景。これからも大切に守っていきたいですね。 ○参考文献:『 島原市鉄砲町 伝統的建造物群保存対策調 査報告書 』(島原市 平成21年3月 ) クローズアップ さるいてみゅう会  なにか運動を始めてみたいと思っている人もたくさんいるでしょうが、ウォーキングほど手軽に始められる運動は他にないでしょう。今回の紹介はウォーキングのサークル「さるいてみゅう会」です。  この会は6月に結成されたばかりの新しいサークルです。会員は約30人で、活動は月に1回、第1木曜日9時から杉谷公民館に集合してから開始します。6月に第1回目が行われ、有明の森フラワー公園やその周辺で花や自然を楽しみながらウォーキングをしたそうです。今回取材したのは2回目の活動で、杉谷公民館からまゆやまロードを上り、そうめん流しを楽しんで帰る行程です。  この日は湿度が高く汗が出ましたが風がとても心地良く、流れていく景色や鮮やかな緑がメンバーの会話を弾ませていました。適度に休憩をはさみながら目的地に到着。運動した後は会話も食事も進んでいました。  この会の代表の福原義昭(ふくはらよしあき)さんは、「この会はみんなで楽しくのびのびと活動する会ですので、誰でも参加できます。皆さん一緒に歩きましょう」と話してくれました。参加希望者は活動時間に直接来てくださいとのことです。  次回は8月2日ですが、暑いことが予想されますので公民館で体操をする予定だそうです。秋になれば、気温も下がり、本格的なウォーキングの季節になります。楽しみながら健康づくり・仲間づくりを目指して活動に参加し、心地よい汗をかいてみるのもいいですね。