ふるさと再発見 鉄砲町編 ― 鉄砲町の石垣 ―  鉄砲町の景観の重要な要素のひとつに、敷地と道路境界を区切る石垣があります。鉄砲町は、雲仙から有明海に向かう緩やかな傾斜地にあり、敷地を造成するために当初から石垣を用いて町並みが形成されたと考えられています。  これらの石垣は、石の切り方と積み方で分類することができます。鉄砲町では、ほとんど石を加工しないで積んだものや金槌で石の角を少し整えて積んだもの、石を亀甲形(六角形)に加工して積んだものなど、さまざまな石が使われています。また、水平の目地が通っていない「乱積み」や水平の目地が通っている「 布積み」など積み方もさまざまです。  また、石垣にイタビカズラをはわせて、生垣のように見えるものもあります。低い石垣の上に生垣が植えられたもの、幕末・明治以降に作られるようになったと考えられる高石垣など、通りには多様な石垣が並ぶ景観が形成されています。  同じように見えて、ひとつとして同じものはない石垣。自然と人が生み出した島原の伝統的な風景。じっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか。 ○参考文献: 島原市鉄砲町伝統的建造物群保存対策調査報告書 』(島原市 平成21年3月) クローズアップ レスリング全国大会で池田君が金メダル、落水君が銅メダル  7月22日から24日にかけて東京都で行われた全国少年少女レスリング選手権大会で、島原レスリングスクールの小学5年生池田成諒(いけだせいりょう)君が見事優勝、小学4年生の落水健太(おちみずけんた)くんが第3位と好成績を上げました。  島原市から島原レスリングスクールの7人と有明レスリングの1人が九州大会で優秀な成績を収め、この大会へと進んでいました。  島原レスリングスクールは、28人の子どもたちが内野監督の指導のもと、有馬武道館で活動しています。練習日は土曜日と日曜日の午前中のみ。比較的少なめですがその分集中して取り組んでいます。  島原レスリングスクールの内野監督は優勝した池田君に対して「タックル、スピード、パワーどれも有り、試合づくりができる選手です。厳しい組み合わせでしたが、いつもどおりにやるように指示しました。とてもプレッシャーに強い選手だと思います。将来はオリンピックに出てもらいたいですね」と話してくれました。  全国大会決勝戦では、相手が強くて池田君の思うような試合展開にならず、点数で負けていましたが、残り20秒で逆転し、そのまま判定勝ちしました。試合の感想を池田君に聞くと「ちょっと焦っていたけど、監督から指示を聞いて落ち着いて試合ができました」とのこと。二人にこれからの目標を聞くと、池田君は「将来オリンピックに出て金メダルを取りたい」、落水君は「全国大会で優勝したい」と答えてくれました。  ロンドンオリンピックではレスリングで男女ともに日本勢が活躍しました。将来、島原出身のレスリング選手がオリンピックの舞台で大活躍するのを期待して待っています。