ふるさと再発見 鉄砲町編 猿田彦大神(さるたひこおおかみ)と石祠(せきし)  鉄砲町には、石垣以外にも、道祖神猿田彦大神や石祠などの石造物があります。  猿田彦大神は、日本神話にも出てくる猿田彦神が江戸時代中期ごろから庚申信仰(こうしんしんこう)と習合(しゅうごう)し、邪霊を防ぐ道祖神(どうそしん)として信仰されるようになったものと言われています。鉄砲町では、街区(がいく)の鬼門(きもん)にあたる北東もしくは南西の角に設けられたと伝えられ、後世の移築などで必ずしも当初からそのままの位置にあったとは言えませんが、その多くは街区の北東もしくは南東に残されています。  石祠は、地神などが祀られたものと考えられ、各家の守り神です。宅地の北東もしくは南西角に設けられたものが多くあります。猿田彦大神が道路沿いの悪霊払いに用いられたのに対して、石祠は各宅地の守り神として設けられたようです。  鉄砲町の石造物は、銘文(めいぶん)などの彫り込みが少なく、いつの時代に設けられたものかが明らかではありません。しかしながら、住民の生活を見守り続けてきた石造物は、地区の民俗信仰を示す重要な遺産です。 ○参考文献: 島原市鉄砲町伝統的建造物群保存対策調査報告書 』(島原市 平成21年3月 ) 〈写真〉猿田彦大神、石祠 クローズアップ 平成ありあけ音頭継承グループ 〈写真〉平成有明音頭継承グループが踊っている様子 雲仙岳か〜ら〜春風吹け〜ば〜♪  皆さんは、平成ありあけ音頭をご存知でしょうか。  平成ありあけ音頭は、平成11年の有明総合文化会館落成に合わせて歌と踊りが作られ、歌詞には、ふるさと有明の風景や生活の様子が随所に織り交ぜてあります。落成式では、有明地区の舞踊グループや婦人会など総勢48人の皆さんにより、その歌と踊りが盛大に披露されました。  落成式のステージに上がった人たちは、歌と踊りを通してふるさとの素晴らしさに改めて気づくことができたそうです。これをきっかけに、みんなでこの「平成ありあけ音頭」をいつまでも伝えていくことを決意し、「 平成ありあけ音頭継承グループ 」が結成されました。  グループ結成後は、敬老会や地区体育祭、芸能発表会など精力的にイベントに参加し「ふるさとのよかところ」を伝え続け、今この「平成ありあけ音頭」は、多くの人が知る有明のテーマ曲となっています。  現在、旧島原市からの会員も含め、56人で活動を行っていて、今年は、しまばら温泉不知火まつりや和牛能力共進会(島原会場)にも出演予定です。皆さんお出かけの際には軽快な歌と踊りに注目してください。  会長の松本ヨシミさんは「この歌と踊りは有明に限らず、ふるさとを讃えるものですので、誰でも歌って踊ってもらいたいと思っています。私たちの踊りと心と笑顔で、美しく、優しく、楽しいふるさとを作り上げたいですね」と話してくれました。  平成ありあけ音頭継承グループでは、振り付けの出前講座を行っています。また、新規会員はいつでも歓迎とのことです。このグループに関する問い合わせは、松本ヨシミさん(64−1211)へ。